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丸佳浩「和真が引っ張っていく中で二歩、三歩後ろをいく」貫く美学で今季6度目猛打賞 2週間ぶり3割

スポーツ報知 / 2024年6月23日 5時30分

5回2死、中安打を放った丸佳浩(カメラ・頓所美代子)

◆JERA セ・リーグ 巨人0―3ヤクルト(22日・東京ドーム)

 切り込み隊長の勢いが止まらない。5回2死、丸佳浩外野手(35)が外角131キロスライダーを振り抜くと、ライナー性の打球が中前に弾んだ。2日の西武戦(ベルーナD)以来となる今季6度目の猛打賞。4打数3安打で打率3割1厘と約2週間ぶりに3割台に乗せ、ヤクルト・サンタナに次ぐリーグ2位に浮上した。

 鮮やかに打ち分けた。初回無死から低め直球を引っ張って一、二塁間を破ると、3回1死では左前へ。「厳しい球は我慢しながら、甘い球を一振りで仕留めるのはずっと変わらずに意識している」と3安打ともファーストスイングで捉えた。これで、サイスニードとの通算対戦成績は18打数9安打で打率5割と、キラーぶりをいかんなく発揮した。

 貫く美学がある。昨季まで11年連続2ケタ本塁打も「(坂本)勇人さんや(岡本)和真が引っ張っていく中で、僕は二歩、三歩後ろをいく」とチャンスメイクが本来の役割と自覚。そして「地味だけどチームにとって必要な選手がすごく大事。渋いところに興味を持ってもらえる子がいたらうれしい」。今季は26試合連続出塁など4月下旬から定着した1番の役割を全うし、史上47人目の通算1000得点も達成した。「負けが少し続いてますけど、みんなで乗り越えていくしかない」と苦しい夏場も丸らしく、打線を引っ張っていく。(内田 拓希)

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