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「めちゃくちゃラッキー」 逆転でパリ五輪切符を狙う渋野日向子をツキも味方

スポーツ報知 / 2024年6月23日 1時0分

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 第2日(21日、米ワシントン州サハリーCC=6731ヤード、パー72)

 4位から出た渋野日向子(25)=サントリー=が4バーディー、2ボギーの70と伸ばし、通算4アンダーで首位と2打差の3位に浮上した。「ドラマのある18ホール」と語り、後半2番は池ポチャ寸前のピンチからスーパーショットを披露してパーで切り抜けた。日本勢2人目のメジャー2勝目を目指し、決勝ラウンドを戦う。稲見萌寧(24)=Rakuten=は9ホール終了後に体調不良で棄権した。サラ・シュメルツェル(米国)と梁煕英(ヤン・ヒヨン、韓国)が6アンダーで首位。

 大トラブルも覚悟した。渋野が3つ伸ばして迎えた後半の2番パー5だ。残り92ヤードから放った第3打はグリーンの傾斜で戻され、右手前にある池方向へ。これまで5大メジャーで19年の全英優勝を含むトップ5入り5度の実力者に、神様は味方した。球の状況を「行ってみたら、打てる状態だった。石の間で砂の上。浮いている感じ」と説明し、「めちゃくちゃラッキー」と胸をなで下ろした。

 すかさずズボンをふくらはぎ辺りまでまくり上げ、右足下がりの状況の中、第4打でウォーターショットを試みた。フェースを開いた状態で、池の縁から思い切ってスイングすると、ボールはピン1メートルまで寄る見事なアプローチ。ここをパーで切り抜けた。大歓声に笑顔で応え「完璧だった」と“シブコスマイル”で自画自賛した。

 「すごくびっくり」という3連続バーディーで発進した。10番で2・5メートル、11番で5メートル、12番も2メートルと次々とパットを沈め、自ら「ロケットスタート」と表現した。3週前の全米女子オープンで2位に食い込み「ちょっと自信が戻ってきた」と、大舞台に強い渋野の雄姿が戻ってきた。

 最終9番パー3は第1打を難しいグリーン奥に外し、ピンチを迎えた。だが、最後は2メートル強のパットを沈め、ボギーに抑え「このスコアで終えて良かった」と振り返った。「ドラマのある18ホールだった」と息をつき、伸ばして耐える目まぐるしい展開に「かなり集中してできた」とうなずいた。

 メジャー2戦連続で上位争いを演じる。日本勢では笹生優花(23)に続く2人目となるメジャー2勝目を手にできれば、国内11番手(世界ランク62位)から大逆転でのパリ五輪切符獲得も、他選手の成績次第で可能性がある。「この位置で決勝ラウンドを迎えられるのは良かった。また明日(22日)いいイメージで臨めるように」。逆転の舞台は整った。

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