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「寺田交差点」の寺田夏生監督率いる皇学館大が全日本大学駅伝出場権を獲得 東海選考会で1枠勝ち取る

スポーツ報知 / 2024年6月22日 21時48分

皇学館大・寺田夏生監督

 全日本大学駅伝(11月3日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の東海推薦校選考会が22日、愛知・マルヤス岡崎龍北スタジアムで行われ、寺田夏生監督(32)率いる皇学館大が出場権を獲得した。

 選考会は1万メートルの8人の合計タイムで1枠を争い、皇学館大が4時間10分53秒62でトップ。2年ぶり7回目の出場を決めた。次点の2位は愛工大で4時間12分44秒16。1分50秒54差だった。

 三重・伊勢市にある皇学館大は、全日本大学駅伝のゴール手前約2キロに位置する。地元の全日本大学駅伝を目指し、2008年に駅伝競走部を創部。17年に初出場を果たし、以来、6年連続で出場していたが、1枠を争った昨年の全日本東海地区予選では名古屋大に惜敗して2位。7年連続の出場を逃した。その後、昨年6月に国学院大、JR東日本で活躍した寺田監督が就任。監督、コーチとしては未経験ながら、選手と一緒に走るなど若さあふれる指導でチームを強化し、2年ぶりの地元返り咲きを決めた。

 寺田監督は「選手が頑張り、プラン通りにレースを進めてくれました。特に4年生が頑張りました」と笑顔で話した。本戦に向けては「過去最高順位の17位(17、20、21年)を超える16位が目標です」と言葉に力を込めて話した。

 寺田監督は国学院大1年時の11年箱根駅伝で最終10区を任されて伝説を残した。11位でタスキを受け、シード権(10位以内)争いに参戦。ゴール直前まで国学院大、日体大、青学大、城西大の4校が8位争いを繰り広げた。1校だけがシード権を逃すという世紀の大激戦。ラストスパートを仕掛けた寺田監督は8位集団の先頭に立ったが、残り約120メートルの交差点で右折した中継車につられて曲がってしまい、11位に転落。大ピンチから再度のスパートで城西大を抜き返し、10位でゴールした。今では強豪となった国学院大の初シードは劇的な展開だった。寺田監督がコースを間違えた交差点は、駅伝ファンの間で「寺田交差点」と呼ばれている。

 7枠を争う関東選考会は23日に行われる。

 昨年の全日本大学駅伝で優勝した駒大をはじめ、2位の青学大、3位の国学院大、4位の中大、5位の城西大、6位の創価大、7位の大東大、8位の東京国際大の上位8校はシード校。関東からは計15校が出場する。北海道1校、東北1校、北信越1校、東海1校(皇学館大)、関西4校、中国四国1校、九州1校(鹿児島大が出場決定)の計25校と、オープン参加の日本学連選抜チーム(東海を除く全国7地区学連からの選抜)と東海学連選抜チームを含めた計27チームが本戦に臨む。

 ◆皇学館大 1882年に皇学館が創設。1903に官立の専門学校に。40年、官立の神宮皇学館大に昇格。46年、連合国軍総司令部(GHQ)による神道指令により廃学。63年、皇学館大が開学した。駅伝競走部は2008年に陸上競技部から分離独立し、創部された。全日本大学駅伝には17年に初出場し、6回出場。最高成績は17位(17、20、21年)。20年大会では川瀬翔也(現ホンダ)が2区で17人をごぼう抜きし、一時は4位を走った。

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