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ヤクルト・村上宗隆「そんなにいいヒットじゃなかったですけど…」執念ヘッスラV打「セーフになりたかったので」

スポーツ報知 / 2024年6月23日 5時30分

8回2死三塁、適時内野安打を放ちヘッドスライディングする村上(カメラ・上村 尚平)

◆JERA セ・リーグ 巨人0―3ヤクルト(22日・東京ドーム)

 執念の一打で試合を決めた。ヤクルト・村上は必死の形相で一塁に頭から滑り込んだ。「セーフになりたかったので」。あふれんばかりの気迫が自然とプレーに出た。0―0の8回2死三塁。高梨の直球を振り抜いた打球は高く弾んで二遊間に飛んだ。中前に抜けそうな当たりだったが、遊撃手・門脇が捕球し一塁に送球。間一髪でセーフの判定に地面を両手でたたいて喜んだ。「8回でしたし、チームが勝てる1点だと信じていたのでうれしかったです」。泥だらけのユニホームが誇らしく映った。

 両リーグトップの14本塁打を放つ一方で、87三振は両リーグ最多。打率も2割3分5厘と本来の状態ではないが、全体練習後にさらに個別で打ち込むなど、状態を上げようと必死だ。泥臭い殊勲打で仕事を果たした主砲は「そんなにいいヒットじゃなかったですけど前に飛んでくれてよかったです」。笑顔で3連勝の余韻に浸っていた。(長井 毅)

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