Ｊ１札幌ＭＦ近藤友喜 ５試合ぶり勝利へ「誰かやってくれないかではなく僕がやるしかない」…２３日ホーム・横浜ＦＭ戦

引き締まった表情でパスを出す札幌・近藤（右＝カメラ・砂田　秀人）

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＭＦ近藤友喜（２３）が、５試合ぶり勝利へ、先頭に立って走り、戦う。札幌は２３日、ホーム・横浜Ｍ戦に臨む。近藤は同戦に先発すると、昨季横浜ＦＣで記録した自己最多となる１３試合スタメンに並ぶ。前半戦ラスト、最下位から浮上するきっかけをつかみたい一戦へ「何とかいい結果を見せたい」と思いを強くした。

　今季加入し開幕スタメンを勝ち取ったが、左ヒラメ筋肉離れで離脱。復帰後は左ウィングバック（ＷＢ）に入った時期もあったが、最も得意な右ＷＢの定位置を勝ち取った。要因となったのは闘志を押し出し、積極的に前に出る姿勢。「サポーターの方にも『戦っている姿が見られる』と言ってもらえる」と口にするが、その声に甘んじてはいない。

　「サッカーってそこが一番の土台じゃないかと。全員やるのが当たり前だし、その土台が大きければ大きいほど、いいチームになれる」。より皆が一丸となり、ひたむきに勝利を目指す集団となれるように「誰かがやってくれないかなではなく、僕がやるしかない」と自ら引っ張る覚悟を示した。

　昨季までフル出場はなかったが、今年は直近２試合を含め３度、ピッチに立ち続けている。心身ともたくましさが増した近藤が、労を惜しまず駆け、好機を演出していく。（砂田　秀人）