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デビュー50周年の大仁田厚、8・24聖地・川崎に帰還…メモリアル大会メインで“最後の来日”ドリーと激突

スポーツ報知 / 2024年6月24日 6時0分

8・24の50周年メモリアル大会に向け、富士通スタジアム川崎を視察した大仁田厚

 「邪道」大仁田厚(66)のレスラーデビュー50周年を飾るメモリアル大会「テリー・ファンク一周忌追悼・大仁田厚デビュー50周年記念大会『川崎伝説2024』」が8月24日、FMW時代からの“聖地”川崎球場(現・富士通スタジアム川崎)で行われることが24日、分かった。

 「スポーツ報知」の取材に「原点の地である川崎に50年目で帰還できる。時間が巻き戻されて、元に戻る気分。ある種、感無量です」と、しみじみ話した大仁田。

 1974年4月14日、全日本プロレス後楽園ホール大会での佐藤昭雄戦でレスラーデビューを飾ってから50年。ジャイアント馬場さん(99年死去、享年61)の付き人兼一番弟子だった16歳の少年は今、66歳になった。

 節目の時を迎えた「涙のカリスマ」にとって、川崎は特別な場所だ。

 89年、3畳一間の東京・西馬込の事務所で手持ちの5万円の設立資金で立ち上げたFMWは90年の東京・汐留レールシティでのターザン後藤さん(22年死去、享年58)とのノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチで一気にインディー団体の雄となったが、当時、スタジアムマッチ開催はまだまだ絵空事だった。

 新日本プロレスと全日本プロレスという横綱団体に大きく水をあけられた状況下で敢行したのが、91年9月23日の川崎球場大会だった。

 「FMWのチケットはすべて実売だったし、川崎球場開催は超冒険だった。バクチだった」と言う状況の中、同日に横浜アリーナ大会を開催した新日の1万8000人を大きく上回る超満員札止めの観衆3万3221人の動員に成功。FMWは一気にインディー最強団体の座に上り詰めていった。

 「そこから年に1回、川崎でやるのが、俺の人生の定番になりました」と回顧する通り、勢いのままに93年5月5日のメインイベントでは、昨年8月に亡くなった全日時代からの兄貴分・テリー・ファンクさん(享年79)とノーロープ有刺鉄線電流爆破超大型爆弾デスマッチで対戦。

 さらに94年5月5日のメインイベントでは5万人超の観客を集め、天龍源一郎とノーロープ有刺鉄線金網電流爆破デスマッチで対戦。95年5月5日の「大仁田厚メモリアル引退ツアー」でも5万8250人の観客を集め、ハヤブサさん(16年死去、享年47)と2度目の引退マッチを敢行。この観客動員数は現在も川崎球場の歴代最多観客動員記録となっている。

 「俺にとっての原点が川崎球場というのは絶対ある」と言い切る「邪道」。目に焼き付いているのが初めての川崎球場大会メインイベント、後藤さんとのノーロープ有刺鉄線金網電流爆破デスマッチのリング上から見たスタンドの光景だった。

 「5万人がウェーブするんだよ。小っちゃい事務所で1人で始めた団体の2年後の光景がこれか。これが現実なのかと思ったよ」と32年前の忘れられない光景を振り返った。

 だから、50周年のメモリアルマッチの舞台も川崎球場と、とっくに心に決めていた。

 テリーさんの一周忌命日(日本時間)にあたる8・24の大舞台では当然、メインイベントに登場。テリーさんの兄で「ファンクス」の象徴・ドリー・ファンク・ジュニア(83)とタッグマッチで対戦(大仁田とドリーそれぞれのパートナーは未定)する。

 「俺のキャリアの中でドリーと対戦した経験はないけど、どうせ来てくれるなら対戦を希望します。80過ぎた往年のスターに何言ってるんだって怒る人もいるだろうけど、プロレスの幅ってあるだろう? オールドファンがかつて大興奮したザ・ファンクスを少年の心と思い出を重ねて見てほしいなと思うよ。俺の50周年というよりもテリーの一周忌にドリーと一緒にやれる。素晴らしいマッチメイクだと思う」と大仁田。

 ドリーは19年11月に行われたザ・デストロイヤーさんの追悼興行大会以来、5年ぶりの来日。関係者によると、今回が最後の来日になることが濃厚だが、全日時代から親交の深い大仁田のメモリアル大会に自宅のある米フロリダから駆けつける形となる。

 83歳という高齢だけが気になるところだが、大仁田は「ドリーもプロレスのリングに上がるのは最後になると思うけど、なにしろ、NWAの元世界チャンピオンだからね。リングの中でどう戦ってくるかは分からないけど、俺は電流爆破を持っていこうと思っているよ」と、大一番が危険な電流爆破マッチになることを示唆した。

 「邪道」は最後に「50年目の節目に原点の川崎に帰る―。当日、俺は幸せを感じると思う。サンボも後藤もハヤブサも、そして、テリーも雲の上から見ててくれるといいなと思ってるよ」と話した。

 なお、テリーさんの一周忌追悼セレモニーも行われる予定の、この大会は市制100周年の川崎市の後援となる。(中村 健吾)

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