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西山女流三冠がプロ棋士編入試験資格獲得へ「王手」 前王位の木村九段から大金星…来月4日阿部七段に挑む

スポーツ報知 / 2024年6月24日 5時0分

棋士編入試験資格獲得に「王手」をかけた西山朋佳女流三冠

 将棋の西山朋佳女流三冠(28)=白玲、女王、女流王将=が23日にNHK・Eテレで放送された「第74回NHK杯テレビ将棋トーナメント」本戦1回戦で木村一基九段(51)に勝利し、棋士編入試験資格獲得へあと1勝に迫った。

 19年に王位を獲得したこともある木村から奪った大金星で、西山の直近の一般棋戦成績は12勝7敗(勝率・632)に。7月4日に指される朝日杯1次予選で阿部光瑠七段(29)に勝利すると、プロ編入試験受験資格となる「プロ公式戦において、最も良いところから見て10勝以上、なおかつ6割5分以上の成績を収めたアマチュア・女流棋士」の条件を満たすこととなる。

 奨励会三段リーグ時代、木村と研究会で将棋を指していた西山は「久しぶりに(木村と)指させていただきました。もともと練習将棋でも全然勝てていなかった。たくさん教えてもらった先生なので(勝つことができて)恩返しができたなと。勝ちが見えたときはドキドキしました」と話した。

 西山は10年に棋士養成機関「奨励会」に入会し、三段まで昇段。初の「女性棋士」にあと一歩まで迫ったものの四段昇段(プロ入り)には届かず、22年に女流棋士に転向した。

 これまで女性で棋士編入試験の資格を得たのは、22年の福間香奈女流五冠(32)=清麗、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=のみ。福間は試験で3連敗し不合格となったため、女性が棋士になった例はいまだない。

 さらに西山は、今回のNHK杯勝利で、もうひとつの“黄金チケット”を手に入れた。同2回戦では藤井聡太七冠(21)=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=と戦うことになった。「今年の目標を順位戦A級の先生に当たれるところまでいくこととしていたのですが…こういう形で名人と当たることになって、うれしく思います」と西山。重要対局を重ね、さらなる高みを目指す。(瀬戸 花音)

 ◆プロ棋士編入試験 05年に特例で実施され、アマとして活躍した瀬川晶司六段が合格して翌年、正式に制度化された。現在の試験制度は棋士番号の若い新四段5人を試験官とする五番勝負。5局中3勝で合格となり、順位戦フリークラスへの編入資格を得る。これまで、14年に今泉健司五段が、20年に折田翔吾五段が、23年に小山怜央四段がそれぞれ合格している。

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