1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

J3金沢は昇格プレーオフ圏内に浮上…MF梶浦勇輝が4人抜きゴール

スポーツ報知 / 2024年6月23日 20時24分

水しぶきを上げながら先制ゴールを決めたJ3金沢のMF梶浦

◆明治安田J3リーグ 第18節 金沢1-1北九州(23日、金沢ゴーゴーカレースタジアム)

 ツエーゲン金沢は1-1でギラヴァンツ北九州に引き分けた。今季初の2連勝は逃したが、順位は昇格プレーオフ圏内の6位に浮上した。試合開始前から激しい雨が降り続く中、前半19分にMF梶浦勇輝(20)が、相手選手4人抜きを演じて鮮やかに先制。後半15分には1-1の同点に追いつかれたが、最後まで気迫のプレーを見せてホーム会場を沸かせた。悪天候の中、4477人のサポーターが訪れ、伊藤彰監督は「足元の悪い中、集まっていただいて本当にありがたいです。勝ち点3を一緒に喜び合えなかったのは残念ですが、この悪条件の中で選手たちはしっかりと戦ってくれました」と振り返った。

 試合前には大雨、雷、強風、洪水、高潮注意報が発表され、1時間に29・5ミリの激しい雨が振る中、ピッチ上には何か所もの水たまりが出来上がった。水の抵抗でボールは急激に止まったが、その場所を避けるのではなく、あえて攻撃の起点として積極的に利用。伊藤監督は「あの状態で、きれいにプレーすることは出来ない。相手がクリアしづらい場所で、セカンドボールを拾い、嫌なところにボールを送り込む」と意図を説明。その狙い通り、水のたまった左サイドでMF梶浦は仲間からパスを受け取ると、水しぶきを上げてドリブルを開始。DF2人を鮮やかに抜き去ると、GKもかわして最後は股抜きシュートを決めて見せた。梶浦は「自分の足元から絶対にボールを離さないことを心がけたし、ペナルティーエリア内で相手が足を出せないこともわかっていた。雨で普通のプレーは出来ないので、遊び感覚でドリブルしました」と苦笑いすれば、そのプレーを見た伊藤監督は「体正面にボールを置いて、軽いタッチでは無く、ボールを両足で抱え込んでドリブルしているような感覚だと思う。相手がボールを見て止まったりする中、ボールコントロールが出来ていた」と話した。

 梶浦は東京都出身で、高校卒業後はFC東京に加入。23年に金沢に育成型期限付き移籍で加入し、J3に降格した今季も契約継続した。開幕から全試合でスタメン出場し、攻撃の起点としてフル回転。今季はチームトップの6得点をマークし、この日はキャプテンマークを巻いてチームを引っ張った。「疲れが溜まってきた中でもコンディションを合わせ、自分のパフォーマンスを出すのがプロだと思う。マッサージやケア、食事と、いろいろと出来ることはたくさんあります」と話す。

 前半戦は残り1試合となったが、2位から10位までは、勝ち点3以内と混戦状態が続いている。梶浦は「(同点に追いつかれたのは)自分たちの弱いところ。上に行くには、もっと練習しないといけない。次戦の琉球は順位も近く、必ず勝っておかないといけない」と気を引き締める。勝利で前半戦を折り返し、J2昇格へ弾みを付ける。(中田 康博)

***

 ○…北九州の増本浩平監督は「クォリティーの高い金沢に対し、個々の勝負にならないように、グループで戦う準備をしてきた。今日のような状況はメンタル勝負と言われるが、選手にはプレーの質、決断、判断が大事になると伝えた。選手は勇気を持って戦ってくれて満足しています」と振り返った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください