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北の超進学校に天才現る 医学部志望の“両投げエース”「野球に全てを懸けている人に野球で勝負したい」

スポーツ報知 / 2024年6月24日 6時0分

7回無失点と好投した札幌南・田沢(カメラ・島山 知房)

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会札幌地区予選 ▽Aブロック1回戦 札幌南11―0恵庭南=7回コールド=(23日・札幌円山)

 南北海道の札幌地区予選では、道内屈指の公立進学校・札幌南が恵庭南に11―0の7回コールドで快勝し、初戦突破した。筑波大医学部志望で、投手転向半年の右腕・田沢叶羽(とわ・3年)が7回2安打無失点、打っても3回に決勝打を放った。左でも120キロ近い球速を出す“両投げエース”は、同校24年ぶりの夏切符へ闘志をたぎらせた。

 札幌南の秀才球児・田沢が躍動した。7回の投球練習中に右ふくらはぎをつりながらも「こんなところで痛いとか言ってたらダメ」と志願の続投で7回0封。試合後には「水分不足ですね」と涼しげに汗を拭った。

 昨年末に捕手から投手に転向し、公式戦2度目の先発マウンドに上がった。ボルダリングと水泳で鍛えた柔軟な肩回りを生かしたフォームから、最速136キロで7三振を奪うと、打っても2安打2打点。3月末に対戦し、16年夏の甲子園で優勝に導いた作新学院・小針崇宏監督(41)から「天才だ」と素材を絶賛された背番号1が、投打でチームをけん引した。

 父・貴之さんと同じ左投げで4歳の時に野球を始めたが、「右でやってもいいんだと気付いてから」球を右手に持ち替えた。小学4年時に右肩を負傷した際には左投げでプレーしたこともあり、左の最速は「120キロ近く」。練習試合で試したこともあるが「うまくいかなかった」と、公式戦は両投げ用グラブを封印して右投げ一本で勝負する。

 毎年東大、京大に20人以上が現役合格する進学校。将来はスポーツドクターを夢見るが、「今は野球。野球に全てを懸けている人に野球で勝負したい」。高校最後の夏はペンを置き、野球に全力投球する。(島山 知房)

 ◆田沢 叶羽(たざわ・とわ)2006年7月17日、札幌市生まれ。17歳。4歳で野球を始める。札幌啓明中では札幌西シニアでは二塁手プレー。札幌南では1年夏に背番号14で初めてベンチ入り。172センチ、63キロ。右投左打。好きな言葉は日進月歩。家族は両親、姉、兄。

 ◆札幌南 1895年創立の公立校。全校生徒は960人。公立、私立含め道内最難関の進学校。23年3月までの5年間で北海道大に344人、東大に63人、京大に60人、国公立大医学科に176人が現役合格した。野球部は1897年に創部し、00年夏の甲子園に出場。主なOBは元楽天の寺田龍平。

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