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スケボー歴わずか4年で日本王者に…怖い物知らずの16歳「鬼姫」、初のパリ五輪は「楽しんで終われるように」

スポーツ報知 / 2024年6月24日 5時40分

◆パリ五輪予選シリーズ(OQS)最終戦(23日、ハンガリー・ブダペスト)

 スケートボード決勝の女子パークは5位に入った草木ひなの(16)=スターツ=が初の代表入り。東京五輪銀の開心那(15)=WHYDAH GROUP=、同金の四十住(よそずみ)さくら(22)=第一生命保険=も出場権を得た。

 16歳の高校生は、はじける笑顔で右手を上げ、歓声に応えた。草木は3本目に世界トップレベルの高さを誇る得意技540(ファイブフォーティー、空中で体を1回転半する大技)をばっちり乗り切ると、この日自己最高の89・60点をマーク。「最近で一番楽しかった」。他の日本選手とのポイント差により、パリ切符をつかんだ。

 競技歴わずか4年の21年日本選手権で優勝すると、23年アジア大会優勝、同年世界選手権2位と急成長。原点は拠点とする茨城・つくば市の「AXIS」での日々にある。スケボーをしていた母・ゆりさんの影響で、小学2年生で競技に出会った。当時から怖い物知らずで、深さ約3メートルのパークにも果敢に挑んだ。「野性、猪突(ちょとつ)猛進。何も考えずに一回やってみるタイプ」という本能型だ。

 AXISでは、山犬に乗り力強く大自然を駆ける主人公に姿を重ねられ、周囲から「もののけ姫」と呼ばれた。上達すると「鬼姫じゃね?」とあだ名は変化。大人たちに交じって滑り続け、スピードや技の高さも格段に向上した。

 共に代表入りした四十住と開が表彰台に立った東京五輪はテレビで観戦した。「五輪の半年後に初めて日本選手権に出たくらい。楽しそうだな、みたいな感じで見ていた」。それから3年、今や世界から警戒されるトップ選手に成長した。初の五輪は「楽しんで終われるように頑張りたい。やり切ったと思えるように練習をしっかりやりたい」。花の都を「鬼姫」が勢いよく滑走する。

 ◆草木 ひなの(くさき・ひなの)アラカルト

 ▼生まれ 2008年4月4日、茨城・つくば市。

 ▼競技歴 スケートボードをしていた母の影響で8歳から本格的に始める。競技歴わずか4年の21年日本選手権で優勝し、22年日本オープン、日本選手権も優勝。世界選

手権は23年ドバイ大会4位、ローマ大会2位。同年アジア大会優勝。

 ▼お守り 40~50センチのくまのキャラクター・テッドのぬいぐるみ。「リュックがパンパンになるくらい大きいです。大きいけがをしているときは、テッドがいない」

 ▼パリ五輪に持って行く食べ物 茨城県産「紅天使」を使用した「密干」のほしいも。「友達に『今までで一番おいしいほしいもを食べさせてあげるから』って配っています」

 ▼高校1年生 4月から土浦日大高に通う。「友達とお泊まりとか、高校生らしいことがしたいです」。制服もお気に入りで「パーカーや、スカートの色が緑っぽい青っぽいのが好きです。たくさん着たい!」

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