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山下美夢有「目の前の一打に集中して全力で頑張りたい」海外メジャー初Vでパリ五輪へ 2打差2位で最終日

スポーツ報知 / 2024年6月24日 0時0分

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 第3日(22日、米ワシントン州サハリーCC=6731ヤード、パー72)

 6位から出た山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=が3バーディー、1ボギーの70とスコアを伸ばし、通算5アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。逆転でパリ五輪代表を狙う日本ツアー2年連続女王は、4オーバー38位と苦しむ古江彩佳(24)=富士通=との争いで優位に立つ。渋野日向子(25)=サントリー=は73と落とし、3アンダーで5位に後退した。34歳の梁煕英(ヤン・ヒヨン、韓国)が7アンダーで単独首位に立った。

 18番で5メートルのバーディートライはカップ左に外れたが、山下は充実した表情を浮かべ、70でホールアウトした。7度目のメジャー出場で2打差2位と初の優勝争いを演じる。世界ランクで日本勢4番手の22位で迎えたメジャー第3戦の最終決戦。狭い林間コースを、この日はフェアウェーキープ率85・7%の高精度のショットで攻略し「耐えるところは耐え、チャンスが来たら決めるゴルフをしている」とうなずいた。

 1番で手前から6メートルを沈め、幸先良くバーディー。その後は巧みな寄せやパットで粘り強くパーを重ねた。9番でボギーも、11番パー5で第3打をピンそば30センチにつけて伸ばした。14番も6メートルを沈め、「しっかりマネジメントしてショットでいい位置につけられた」と満足感を漂わせた。

 22、23年と国内で5勝ずつを挙げ、2年連続で年間女王に輝いた。「メジャーで結果を出すこと」を目標に臨んだ今季。4月のシェブロン選手権(17位)後には「メジャーはすごく楽しくて、勉強にもなった。濃い一週間だった」と存分に刺激を受けた様子だった。「一ホール一ホールをどう攻略するか。落とし所によっても変わってくる」と、グリーンを狙う技術とマネジメント(攻め方)の重要性を学んだ。

 全米女子オープン(5月30日~6月2日)では前年の予選落ちから、今年は12位と成長を実感。今季は2位が4回と優勝こそないが、22年10月から国内で予選落ちがないなど、抜群の安定感も大きな強みだ。

 樋口久子、渋野、笹生優花に続く日本女子4人目のメジャー制覇を果たせば、パリ五輪代表も確実だ。最終組で迎える最終日へ「この3日間と同じように、良いリズムで回れたら。目の前の一打に集中して全力で頑張りたい」。初のメジャーV、目前に迫ったパリ五輪切符へ意欲を燃やした。

 ◆五輪争いのポイント 山下が第3ラウンド(R)の順位(2人が並ぶ2位)で終えた場合、日本ツアーの約2.5勝分に相当する50ポイントを加算する。古江は38位タイのため、3~4ポイントの加算にとどまる見込みで、山下が逆転で五輪切符を手にする。山下の順位がこのまま変わらないと仮定した場合、古江が上回るためには計算上、トップ3以上に入る必要があるとみられている。

 ◆女子ゴルフのパリ五輪への道 全米女子プロ選手権が終了した24日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人に出場権。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。

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