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石川遼、実行委員長に就任わずか4か月も「ハードワーク」競技と観客の垣根を取り払う数々の発案の裏側にある思い

スポーツ報知 / 2024年6月24日 5時30分

表彰式後にファンにサインする石川遼

◆男子プロゴルフツアー プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品 最終日(23日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72)

 石川遼(32)=カシオ=がツアー19勝目を飾った。ツアー唯一の選手会主催の大会は今年で4年目。初の実行委員長制覇を成し遂げ、大会を盛り上げた石川の奮闘を、高木恵記者が「見た」。

 石川の頭の中には、日本男子ゴルフ界の今と未来がある。今大会の実行委員長就任が決まったのは2月だった。4月には多忙な日常の合間を縫って那須塩原市まで足を運び、コース近くの千本松牧場をPRし、会場での全体会議にも参加。その際にツアー初のマイクを装着してのプレーを発案し、実行に移した。「見ている人に楽しんでもらいたいし、ゴルフを見たいと思ってほしい」。ファンの反応は良好だった。

 マネジメントを巡る戦略的な会話で臨場感を届けた。「僕らからすると日常のリアルな会話だし、負担もなかった」と振り返った予選2日間のファンサービス。「ハードワークしたな」「ワングッドスイングしたいね」といった石川節も飛び出した。4年目の開催で初めて那須塩原駅からのシャトルバスが運行されたのも、石川の提言からだった。

 トーナメントで、観客との間に張ってあるロープを極力選手側に近づけてほしいと日本ゴルフツアー機構(JGTO)に訴え、実現したこともある。男子プロならではの豪快な打球音や、試合中の息づかいを感じてほしいとの考えからだ。ファン思いのスターは大会の最後、優勝という最も華々しい結末で締めた。佐藤賢和キャディーも「実行委員長として重責もあったなかで結果を出すんだから、かっこいい男」とほれ直した。

 共に21歳の金子駆大(こうた)と、田中裕基と優勝争いを演じた。「若い選手と優勝争いをした時に、自分のゴルフを見せられればなっていうモチベーションはすごいある」と笑顔で言った。「心技体と、14本のクラブと、持っているもの全てを駆使して勝負する複雑な競技。だからこそ面白い。ゴルフにもっと入り込んでくれるファンが増えていく未来が現実になってくれたらうれしい」。そう話す表情はゴルフ愛に満ちていた。

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