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日本、イタリアに完敗も五輪前最後の公式戦で収穫の銀 「マッハ」と「ジェット」攻撃の工夫随所に

スポーツ報知 / 2024年6月24日 5時0分

エゴヌのアタックにブロックで飛ぶ古賀紗理那(左)と山田二千華((c) volleyballworld.com)

◆バレーボール ▽ネーションズリーグ女子決勝大会 イタリア 3(25―17、25―17、21―25、25―20)1 日本(23日、タイ・バンコク)

 世界ランク6位の日本は、初の決勝に挑み、同1位のイタリアに1―3で敗れて銀メダルだった。2022年大会覇者に対して、古賀紗理那主将(28)=NEC=が攻撃をけん引したが、相手エースのパオラ・エゴヌの強打に屈して完敗。優勝は逃したが、準決勝(22日)で王国・ブラジルを破るなど18年に始まった大会で初メダルを獲得。7月26日開幕のパリ五輪前最後の公式戦で得た収穫を生かして、12年ロンドン大会の銅メダル以来となる表彰台を目指す。

 初の頂点に向けた、最後の壁は高かった。セットカウント0―2の崖っぷちで迎えた第3セット(S)こそ取り返したが、第4Sで力尽きた。マッチポイントを握られた日本は、古賀のレフトからのスパイクがイタリアの高いブロックに封じられた。返ってきたボールは古賀の頭に当たると、床に転がった。大会初のメダルを獲得したが世界ランク1位との実力差を見せつけられ、選手たちは相手が作った歓喜の輪を悔しそうに見つめた。

 22日に真鍋政義監督(60)が「決勝まで来られたことで選手には大きな経験になった」と語った通り、強豪の力を体感したことは貴重な機会となった。主力を並べたイタリアの先発の平均身長は、日本より約10センチ高かった。193センチのエース、エゴヌの角度のあるスパイクが突き刺さり、和田のスパイクは止められた。第2Sは古賀のスパイクなどで1点差まで迫った、9―11から7連続失点。第3Sこそ奪ったが、試合の流れは相手に握られた。

 決勝に駒を進めた大会を通じて収穫はあった。高さに劣る日本は12年ロンドン五輪銅の真鍋監督の下、2年間で強化したサーブで崩し、攻撃の工夫も随所に見せた。速いバックアタックも2種類を用意し、セッターより前方にトスを上げる「マッハ」と後方に上げる「ジェット」。両サイドの攻撃に加え、テンポを変えた後衛センターからの一撃も身につけ、5月の開幕戦のトルコ、22日の準決勝のブラジルと当時世界ランク1位の強豪を3―2で撃破し、自信につなげた。

 手応えと課題が明確になった五輪前哨戦を終えた日本。3大会ぶりの表彰台が期待されるパリ五輪開幕まで残り約1か月となった。高さのある強豪国への対策にさらに磨きをかけ、勝負の舞台へと乗り込む。

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