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J1札幌 今季2度目の5連敗…ペトロヴィッチ監督「素晴らしい試合をしても勝てないのが現状」

スポーツ報知 / 2024年6月24日 8時34分

後半5分、シュートを外し天を仰ぐ札幌・長谷川(左から2人目=カメラ・砂田 秀人)

◆明治安田J1リーグ 第19節 横浜FM1-0札幌(23日・札幌ドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が、今季2度目の5連敗で前半戦を終えた。ホーム・横浜M戦は、序盤からロングボール主体の攻撃で攻勢に出るも、後半18分にペナルティーエリア内のハンドを取られ、PKで失点。シュート数は13対13と互角も、ゴールを割れず、0―1で敗れた。最下位で折り返し、残留圏の17位鳥栖との勝ち点差は6。この日見せた戦う姿勢を出し続け、残り19試合での生き残りにつなげるしかない。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)の悲痛な表情が、敗戦の悔しさを物語っていた。札幌は今季2度目の5連敗で、最下位での前半戦終了。ここまでを「非常に出来の悪いハーフシーズン」と振り返った上で「素晴らしい試合をしても勝てないのが現状」と普段の半分ほどの声量で漏らした。

 指揮官の言葉通り、堂々の戦いは演じた。3戦ぶり3度目の先発ピッチに立ったDF高尾瑠(27)が「マリノスはDFの裏がウィークポイントだったので」と、相手の背後にロングボールを蹴る策が奏功。好機はつくるも、高尾が「あとは最後の精度の部分」と指摘した課題を改善できなかった。終盤は押し上げが減り、最前線のFW鈴木武蔵(30)が孤立した状態に。PKで奪われた先制点が、最後まで重くのしかかった。

 降格圏を脱出する17位・鳥栖とは勝ち点6差。宮沢、浅野ら負傷離脱中の主力の復帰は延び、主将の荒野は恥骨痛で、この日は欠場した。苦しい状況で後半戦初戦のアウェー・FC東京戦を26日に中2日で迎える。救いは、誰も気持ちは折れていないことだ。

 武蔵は「先のことは見ず、毎試合、決勝戦の気持ちで、目の前の試合に全てを捧げていく」と強調。右サイドで奮闘したMF近藤友喜(23)は「下を向いている暇はない」と視線を上げた。昨季も前半戦最下位の柏がJ1残留を果たした。残りはまだ19試合ある。諦めるのは早過ぎる。(砂田 秀人)

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