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巨人・松原聖弥と西武・若林楽人が電撃トレード 外野手の活性化狙う思惑一致

スポーツ報知 / 2024年6月24日 11時27分

松原聖弥(左)と若林楽人

 巨人の松原聖弥外野手(29)と西武の若林楽人外野手(26)の1対1のトレードが24日、成立した。

 松原は育成選手として入団して2年目の18年途中に支配下登録。同年11月に東京Dで行われた「日米野球エキシビションゲーム 巨人対MLBオールスター」では俊足を飛ばしてランニング本塁打を放ち、相手のメジャー屈指の名捕手・モリーナを「あの選手は侍ジャパンだろう。違うの? すげー速い」と驚かせた。

 21年には135試合出場で打率2割7分4厘、12本塁打とブレイクし、背番号「9」も着けたが、22年は打率1割1分3厘で背番号「59」に。昨季は21試合で12打数無安打に終わった。

 今季は阿部慎之助新監督から復活を期待され、キャンプから1軍帯同。オープン戦で猛アピールして開幕1軍をつかみ、3月30日の阪神戦(東京D)では自身2年ぶりの安打となるタイムリーを放った。だが13打数2安打、打率1割5分4厘と思うような結果を残せず4月15日に登録抹消。それ以来、昇格はなかった。

 若林は入団1年目の21年は開幕から44試合で20盗塁を記録も、同年5月30日の阪神戦(メットライフ)の守備で左膝前十字じん帯を損傷して戦列離脱。その影響で22年は28試合、23年は36試合出場にとどまった。

 今季は3月29日の楽天戦(楽天モバイル)で「2番・右翼」で開幕スタメン出場したが、4月8日に2軍降格。同21日に再昇格し、5月1日の日本ハム戦(ベルーナD)では先制1号ソロとサヨナラ2号2ランを放つど派手な活躍を見せ、このプレーで5月度のパ・リーグ「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。1軍では19試合で打率1割2分9厘、3本塁打、5打点。5月22日に急性腰痛で登録抹消となったが、現在は回復して2軍で実戦復帰していた。

 巨人の外野手は現状、中堅・ヘルナンデスと右翼・丸が固定。左翼は立岡、萩尾、佐々木らで日替わりの起用となっている。2軍には秋広、浅野、岡田、オコエらもいるが、パンチ力と機動力を兼ね備える右打者の若林が加わることで外野手の活性化につながる。松原も環境を変えることでまだ飛躍のチャンスがある。

 20勝46敗の借金26で最下位からの巻き返しを目指す西武は、12球団ワーストのチーム打率で得点力アップが最大の課題。中でも1、2番の出塁率が低く、チャンスメークができる1、2番向きの打者は補強ポイントの一つでもあった。

 加えて外野は長距離砲の新外国人コルデロが不振で2軍調整中。蛭間が左手首痛で離脱するなど故障者も多い。岸、長谷川ら若手を積極起用し、育成の新人外野手・奥村を9日に緊急で支配下登録したが、打線全体として苦しいやり繰りが続いている。左打者で力強い打撃が魅力の松原には即戦力として期待を寄せ、若林も松原同様に新天地で心機一転、伸びる可能性があり背中を押す形になった。

 交流戦が終わってセ、パともにリーグ戦再開したばかり。シーズンはまだ半分以上残っていて、外野手同士のトレードで両チームともに戦力アップを図る。

 ◆松原 聖弥(まつばら・せいや)1995年1月26日、大阪市生まれ。29歳。仙台育英高から明星大に進み、2016年育成5位で巨人入団。18年7月に支配下登録。21年には135試合に出場し、打率2割7分4厘、12本塁打、37打点を記録。今季は9試合出場、打率1割5分4厘、0本塁打、2打点。兄はロングアイランド(お笑いコンビ)の松原ゆい。173センチ、74キロ。右投左打。推定年俸2500万円。

 ◆若林 楽人(わかばやし・がくと)1998年4月13日、北海道白老町生まれ。26歳。駒大苫小牧高、駒大を経て20年ドラフト4位で西武入団。1年目は44試合に出場し、20盗塁をマーク。今季は19試合出場、打率1割2分9厘、3本塁打、5打点。50メートル5秒8の俊足。177センチ、75キロ。右投右打。推定年俸1220万円。

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