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【巨人】 松原聖弥という男…抜群のセンスと周囲を明るくする愛されキャラ トレード移籍での復活期待

スポーツ報知 / 2024年6月24日 17時7分

西武へのトレードが決まった松原聖弥はジャイアンツ球場を訪れ、報道陣の取材に対応した

 巨人・松原聖弥外野手(29)と西武・若林楽人外野手(26)の1対1のトレードが24日、両球団で合意に達して発表された。

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 多彩な魅力を発揮してきた松原が新天地に舞台を移す。広角に打ち分ける卓越した打撃センスを持つ男は、周囲を明るく照らしていた。先輩・後輩問わずに愛されるキャラクターの持ち主。イチローや梶谷などのものまねでチームメートやファンを笑わせることもあった。今春のキャンプでは26歳以上が免除されるランニングメニューに参加。年下の若手選手たちに「聖弥さんはまだまだ若いから」といじられ、「もうすぐ30歳やで」とツッコミながらひた走った。「面白くなったり、いじられて盛り上がるんでいいんじゃない」。いつも周囲は笑みであふれていた。

 笑顔で振る舞う一方で、強い危機感を持って今季に臨んでいた。21年に135試合で打率2割7分4厘、12本塁打と大ブレイクするも、近年は打撃不振で出場機会が激減。オフは電話がかかってくる度におびえていたという。「今年だめだったら野球人生が終わりだと思っている」。何とかしないといけない―。その一心でさまざまなことを見直した。食生活を変え体重は80キロからブレイク当時の77キロまで減量。バットも昨年より50グラム軽くした。生き残りを懸けて、勝負をかけていた。

 秘めたる思いもあった。1年で失った背番号だ。21年の活躍で背番号9を勝ち取ったが、成績不振もあり23年から59へ。「意識し過ぎることはないですけど、ふさわしい成績を出して、その結果、もう1回背番号も戻ってきたらいいなと思います」。一つの目標だった。

 今季は開幕1軍をつかむも、13打数2安打、打率1割5分4厘と思うような結果を残せず4月15日に登録抹消。それ以来、昇格はなかった。巨人での復活はならなかったが、環境が変われば巻き返すチャンスはある。「1日でも早く馴染んで1試合でも多く勝ちに貢献できるようにしたい」。唯一無二のキャラクターと抜群のセンスを持つ男が、新天地で新たな勝負へ挑む。

 ◆松原 聖弥(まつばら・せいや)1995年1月26日、大阪市生まれ。29歳。仙台育英高から明星大に進み、2016年育成5位で巨人入団。18年7月に支配下登録。21年には135試合に出場し、打率2割7分4厘、12本塁打、37打点を記録。今季は9試合出場、打率1割5分4厘、0本塁打、2打点。兄はロングアイランド(お笑いコンビ)の松原ゆい。173センチ、74キロ。右投左打。推定年俸2500万円。

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