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世界ランク2位の男子バレー、石川祐希&左足首負傷の高橋藍らパリ五輪代表に 指揮官「歴史つくる」

スポーツ報知 / 2024年6月25日 5時0分

絶対的なエースとしてチームを引っ張る石川祐希

 今夏パリ五輪で、52年ぶりメダル獲得を狙うバレーボール男子の日本代表12人が24日、発表された。順当に選出された主将の石川祐希(28)=ペルージャ=や高橋藍(らん、22)=サントリー大阪=らを軸に編成。世界ランキングを2位まで押し上げたチームは、優勝した1972年ミュンヘン五輪以来のメダル獲得を十分に狙える陣容となり、オンラインで会見したフィリップ・ブラン監督(64)は「歴史をつくる」と宣言した。五輪1次リーグ(L)の組分け抽選は26日(日本時間27日午前1時)、ポーランドで行われる。

 歴史の扉を開く精鋭12人が出そろった。29年ぶりに8強入りした東京五輪から3年。石川、高橋藍、西田ら、日本代表の中核を担う選手の顔ぶれに大きな変化はなかった。1972年ミュンヘン大会以来の五輪メダルへ、石川主将は「金メダルを取ることが最大の目標。チームの強みは経験値と個人でも戦えるところ。残り約1か月。金メダルを取るための準備をしていきたい」と揺るぎない決意を示した。

 ブラン監督は会見で五輪前哨戦のネーションズリーグ(NL)マニラ大会で3試合を欠場した藍が、18日のカナダ戦(2●3)で左足首を負傷していたと明かした。イタリア1部モンツァでの1月の試合で左足首を捻挫。状態は「イタリアのシーズンで負ったけがの後遺症のようなもの。必要な検査や治療を受けた」とした。パリで描く五輪金プランで、石川と共に攻守の軸に据えてきた藍は絶対的な存在だ。五輪1次Lの組分け抽選に大事になる24日付の世界ランクも2位で確定したため、日本時間28日から始まる五輪前最後の公式戦、NL決勝大会は「重要ではない」と位置づけた。藍には無理させず7月23日までの五輪事前合宿(ポーランド)に万全な状態で臨むことを優先する。「状態を日々確認しながら出場を決めたい」と方針を示し、場合によっては五輪ぶっつけ本番も辞さない構えだ。藍も自覚しており、「本大会までの期間、コンディションを整え気持ちをオリンピックに向けて作っていきたい」と見据えた。

 コーチ時代も含め、ブラン監督が指導を始めて8季目。成熟度は増した。五輪出場を逃すなど長い低迷期を乗り越えた日本だが、指揮官が「歴史をつくる」と言い切るほどの自信を深めた。個のレベルアップが日本チームを強くし昨年7月のNLで初の銅、主要国際大会で46年ぶりに表彰台に上がった。同10月の五輪予選でも16年ぶりに自力での切符をつかんだ。主力を変えず「身体的、パワー、技術、戦術を高いレベルで強化できた」と胸を張った。

 世界ランクは3位から2位に浮上し、五輪金メダル候補の一角に名を連ねた。「メダルを取るため、ゴールに突き進む」と指揮官。花の都で大輪の花を咲かせる。(宮下 京香)

 ◆フィリップ・ブラン 1960年5月20日、フランス・モンペリエ生まれ。64歳。フランス代表で自国開催の86年世界選手権最優秀選手。88年ソウル五輪8位。91年に引退し、指導者に転身。01~12年までフランス代表監督を務め、02年世界選手権で同国初の銅メダル。14~16年にポーランド代表コーチを歴任し、14年世界選手権優勝に導く。17年から日本代表コーチ。21年10月に同監督就任。8月のパリ五輪後、韓国のクラブチーム「現代キャピタル」の監督就任が決まっている。193センチ。

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