1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

「将来につなげてもらいたい」巨人・桑田2軍監督、大勢に送った金言 右肩違和感から1軍復帰目指す

スポーツ報知 / 2024年6月25日 5時40分

22日、イースタンのヤクルト戦で最後を締めた大勢(左)を迎える桑田2軍監督

 巨人・桑田真澄2軍監督(56)がファームの現状を伝えるコラム「桑田の眼」。第3回は、今季2軍で「ミニキャンプ」を導入した狙いや意図を説明し、右肩違和感から1軍復帰を目指す大勢投手(24)に送ったメッセージを明かした。

 シーズンが進むにつれて、2軍の役割のうち育成にかける比重を増やしてきました。6月下旬のいま、1軍への戦力供給と育成は約7対3というバランスを保っています。育成の目的は次世代を担い、チームの大黒柱となる選手を輩出することです。さらにはコーチ陣と専門職の人材育成も重要なミッションなので、彼らの意見も十分にくみ取るよう心がけています。

 今年の取り組みに「ミニキャンプ」があります。状態が上がらず、悩んでいる選手を実戦から遠ざけ、自分を見つめ直してもらうことが目的です。野球選手はどうしても「早く結果を残したい」と前のめりになりますから、あえて試合に出ない時間を設けることで、上昇のきっかけをつかんでほしいと考えました。

 人選は選手の状態や、チーム状況を見極めながら決定しています。投手はメンバーが増えた4月に近藤、鈴木康、菊地が、野手は5月下旬に増田陸、今月中旬に岡田、郡が行い、増田陸は状態が見違えるように改善されて昇格につながりました。

 キャンプで選手に伝えた言葉に「アンコンシャスバイアス」があります。「自分はこうだ」「この練習が正しい」という“無意識の思い込み”が、殻を破れない原因になってないか?という問いかけです。野球という競技と自分という選手を客観的かつ的確に理解するため、これまでの自分に満足せずに積極的にチャレンジしていこうと語りかけました。ミニキャンプという機会を通して、選手もコーチ陣も新たな気付きが得られるよう願っています。

 ファーム全体に話を移すと大勢が実戦復帰しました。プロでは年間通して投げ切る体力と打者を打ち取る技術が必要です。そして長年1軍で活躍するには、自分ならではの武器を磨き続けるしかありません。新人時代に「力で通用することが難しくなるまで突っ走れ」と伝えてきましたが、今季はよりよい体の使い方を追求するよう提案しました。

 例えば、今が60点のフォームなら今季終了時までに70点を目指し、数年後に80点、30歳を迎えた時に100点になればいい。理にかなったより効率的なフォームで1試合あたりの負担を減らせれば、1か月が半年、1年が3年…と長く活躍できるようになります。アマ時代から自分の体と向き合う重要性を理解していた選手ですから、今与えられた時間を有意義に使って、将来につなげてもらいたいです。(巨人2軍監督)

 ◆今週のファーム試合予定

 【2軍】

 ▽25~27日 イースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)

 ▽28、29日 イースタン・DeNA戦(G球場)

 30日 同戦(府中)

 【3軍】

 ▽25日 プロ・アマ交流戦 JFE東日本(G球場)

 ▽26日 同トヨタ自動車(G球場)

 ▽28日 独立リーグ交流戦・BC埼玉(大宮公園)

 ▽29日 プロ・アマ交流戦 茨城ゴールデンゴールズ(稲敷)

 ▽30日 同全足利クラブ(G球場)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください