ドジャース指揮官が選んだ5月のベストゲームは「翔平がホームラン2本に4打数4安打」で強豪撃破の一戦
スポーツ報知 / 2024年6月25日 5時0分
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)が大谷翔平投手(29)や山本由伸投手(25)ら選手の月間ベストプレー、ベストゲームを選ぶ「Robert Selection」。第2回は、こだわりの選手掌握術、大谷からの誕生日プレゼントのその後も明かした。(取材・構成=村山みち通信員)
5月は17勝10敗と貯金7で、依然としてナ・リーグ西地区を独走するドジャース。ロバーツ監督が思うベストゲームは?
「5月はなんと言っても(本拠で3~5日に行われた)ブレーブスとの3連戦だよね。うちがスイープ(3連戦3連勝)し、翔平が(3戦目の5日に)2本のホームラン、加えて4打数4安打。私はああいう強いチームと対戦するのが好きなんだよ」
ブ軍は昨季、レギュラーシーズンで両リーグ最多の104勝。昨季のMVP・アクーニャ、昨季本塁打と打点の2冠・オルソン、そして目下、大谷と本塁打王を争うオズナとスター選手がそろう。大谷の活躍もあって3連勝すれば、自然と笑みがこぼれる。
やや胸を張った指揮官は、さらに続けた。「ニューヨーク遠征でのメッツとのダブルヘッダー。あの2試合もスペシャルだった」
24日からの敵地でのレッズ戦で3連戦3連敗。移動試合だった27日のメッツ戦は雨天順延となり、翌28日に2試合が組み込まれた。「負けたままではいけない」と腕まくりの監督の思いが通じたのか、連勝した。
そんな頼もしいチームを率いる中で、監督として自分でも「よくやった!」と思った瞬間もあったのか?
「マウンドに行って、若い投手のラミレスをハグして話をした時だね。彼と私だけがマウンドの上。自信を持たせたかったんだ」
レッズ相手に3連敗目を喫した26日の試合、ピンチを背負った29歳右腕を交代させるわけでもなく、力強く抱きしめた。今季だけでオリオールズ、メッツと3球団を渡り歩く苦労人は、その後もしっかりブルペンを支える存在になっている。
抱きしめることこそ、ロバーツ流愛情表現。6月7日にヤンキース相手に7回2安打無失点と好投した山本由伸がベンチに戻るとハグ。由伸は「強かった」と苦笑いしてたが。
「ハッハッハ! 私はストロングだからね(笑い)。どれほど誇りに思ったか分かってほしかった。ハグは握手に比べて、とても近しい個人的なもの。監督としていかに選手たちを気にかけているか、時にハグして伝えることは重要。由伸も最近はハグに力を込め返しているように感じる。信頼関係ができてきたと思う」
5月31日の52歳誕生日。大谷と真美子夫人からプレゼントされたウイスキーとチョコレートは今…。
「私のオフィスに置いてあって、まだ栓を開けていないんだよ。近いうちにトライしようと思っているよ。銘柄はなんだかよく分からないんだよ。由伸の故郷(岡山)のものだそうだ」
ロバーツ監督は、チーム内でも屈指の“酒豪”として知られる。ビジターの試合でも、監督室にはワインなどが置かれている。
「その時々の気分で一番好きなものがあると思う。何を飲みたいかはムード次第。酒に関しては私はけっこう万能だね」
世界一になって、監督が美酒に酔うのを楽しみにしてます!(日付は現地時間)
◆デーブ・ロバーツ(Dave Roberts)1972年5月31日、沖縄・那覇市生まれ。52歳。米サンディエゴで育ち、94年ドラフト28巡目でタイガース入団。2002年からプレーしたドジャースでは野茂、石井一らと共闘するなど6球団に在籍し、08年に現役引退。俊足外野手として通算832試合で243盗塁。引退後は10年に見つかった血液のがんを克服。パドレスのフロントや一塁コーチを務め、15年から28代目ド軍監督。日系のメジャー監督は史上2人目。
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