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「辞める選択は僕の中ではない」「ピチピチ」の57歳・三浦知良、「忖度なし」のポルトガルで若返った…鈴鹿に復帰

スポーツ報知 / 2024年6月26日 5時0分

国立競技場で移籍会見したカズは、ピッチに出て爽やかな笑顔を見せる(カメラ・今成 良輔)

 サッカー元日本代表FW三浦知良(57)が、保有権を持つJ2横浜FCからJFLのアトレチコ鈴鹿に期限付き移籍することが25日、両クラブから発表され、東京・国立競技場で会見を開いた。移籍期間は2025年1月31日まで。背番号は11。7月2日から練習に合流し、最短で同14日・ヴェルスパ大分戦から出場可能となる。前回鈴鹿でプレーした22年以来、約1年半ぶりとなる日本での挑戦を前に「辞める選択は僕の中ではない」と現役続行への強い意志を示した。

 数々のゴールを決めてきた聖地で、現役に懸ける思いがあふれた。クラブ側がカズの社会的影響力を考え、国立競技場で実施した移籍会見。スーツ姿で壇上に上がったカズは、鈴鹿復帰を決めた胸の内を明かした。「100%グラウンドで情熱を燃やし、頭の中はリフレッシュされた状態で、毎日(ピッチに)立てるのか。しっかりと考えなきゃいけない年。それを自分に問いかけても、今の状況で辞める選択は僕の中ではない。どうやってこの情熱を出すか、表現できるかを考えた」

 かつて読売クラブでともにプレーした斉藤浩史社長(53)からの熱烈オファーを受け「1試合、1分でも多く出たい」と決断した。昨年2月に加入したポルトガル2部・オリベイレンセでは、約1年半で8試合に出場して無得点。それでもポルトガルでは「カズという名前、年齢に関係なく、監督からも厳しい言葉で指導もされた。忖度(そんたく)なく接してもらえることで、精神的にすごく若くいられた。そのピチピチ感を出していければ」。57歳の気持ちは若返っていた。

 そして、新たな野望が湧き上がった。「ベテランらしくないプレーをできたら。1対1の仕掛けで勝負していく、ゴールに向かっていく」。かつてキレのあるシザース(またぎ)を駆使したドリブル突破を代名詞に、日本を代表する選手となった。年齢を重ね、いつの間にか周りを生かすベテランらしいプレーにとらわれていたことに気づいた。

 「(ポルトガルでは)35(歳)過ぎた選手たちが、1対1で果敢に仕掛けていた。どんどん勝負していく姿に、やはりサッカーってこういうものじゃないかなって思った部分があった」。会見の最後には、写真撮影のためスーツの上着を脱ぎ、ユニホームに袖を通した。薄いシャツ姿となると、鍛え上げられた肉体が際立った。22年に刻んだ55歳259日でのJFL最年長ゴールの更新も懸かる。その偉大な挑戦を、止められるものは誰もいない。(金川 誉)

 〇…カズの約1年半ぶりの鈴鹿復帰に、三重県鈴鹿市から歓迎の声が上がった。末松則子市長は「たくさんのサポーターに夢と希望を与えてくれている。心から歓迎する」とのコメントを発表。サポーターズクラブ代表の大山隆弘さん(41)は「三浦選手の情熱は他の選手やファンも巻き込む」と活躍を期待し、アルバイト赤塚利郎さん(77)は「またカズダンスを見たい」と笑みを浮かべた。

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