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バスケ女子のパリ五輪代表は異例の12人全員五輪経験者!東京銀メンバー9人中心の「走り勝つシューター軍団」

スポーツ報知 / 2024年6月26日 5時30分

21年東京五輪で銀メダルを獲得した女子日本代表

 パリ五輪開幕まで26日で1か月。日本バスケットボール協会は25日、2大会連続のメダルを狙う女子日本代表12人を発表した。“異例”ともいえる全員が五輪経験者。36歳の吉田亜沙美(日本協会)は、主将を務めた16年リオ五輪以来で、高田真希(34)=デンソー=、町田瑠唯(31)、宮沢夕貴(31)=ともに富士通=は3大会連続出場となる。21年東京五輪は銀メダルで歴史をつくった。し烈なサバイバルから選ばれた「走り勝つシューター軍団」が、次は初の金メダルに挑戦する。

 パリで世界一に挑む12人が決まった。強みを最大限に生かすため、バスケットボール女子日本代表が掲げたコンセプトは「走り勝つシューター軍団」。五輪候補23人を約1か月半かけて熟考した恩塚亨監督(45)は日本協会を通じて、「メンバーの思いを背負って勝利を日本に届けたいと身が引き締まる思い。金メダルを獲得するために全てをかけて戦います」と並々ならぬ決意を込めた。

 今夏のライバル国には190センチクラスがズラリと並ぶ中、日本の平均身長は、銀メダルを獲得した21年東京五輪を2センチも下回る173・6センチ。同五輪8強チームと比べても圧倒的な小ささだ。体格差を埋めるべく高めてきたものこそが、走り勝つスタイル。運動量、スピード、シュート力を武器に、総力戦で強敵に立ち向かっていく。

 今回選ばれたのは全員が五輪経験者。他競技を見ても極めて珍しい。東京五輪メンバーから9人。吉田は2大会ぶりで、馬瓜ステファニーと山本麻衣は3人制で東京大会に出場していた。指揮官は今月20日に行った世界3位・豪州との強化試合後に「コンセプトをやり抜けるか、合うか合わないか含めて評価したい」と選考に言及していた。結果的に五輪を知る12人となった。「走り勝つシューター軍団」に合致するだけでなく、豊富な経験値は、独特な大舞台で持てる力を発揮するための大きな武器となる。

 前回東京五輪で史上初の銀メダルを獲得し、次に目指すのは頂点のみだ。世界ランク上位国が順当に五輪出場を決めた女子は、どの国も表彰台に立つチャンスがある。いかにチームの完成度を高められるかが鍵になる。恩塚監督は「最高に成長してオリンピックに臨む」。主将の林咲希も「世界一になって日本に帰ってきます」と宣言した。パリで再び、スピードあふれる小さな日本が世界を驚かせる。(小林 玲花)

 ◆21年東京五輪の女子バスケ トム・ホーバス監督が銀メダル獲得に導いた。8強入りした国で平均身長は176センチと最も低かったが、体格差をスピードと3点シュート(3P)力でカバー。3P成功率は8チーム中1位の38%を記録。準々決勝・ベルギー戦では林が残り16秒から3点シュートを決めて劇的大逆転勝利を飾った。準決勝・フランス戦は87―71と圧倒。初めての決勝・米国戦は、身長203センチのグライナーに30得点を許し、75―90で敗れた。

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