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天文部兼部でリレー助っ人から始まった陸上人生 400m佐藤拳太郎は「完璧主義者」…27日から日本選手権

スポーツ報知 / 2024年6月26日 6時10分

趣味の天体観測は本格的。高精度のマイ望遠鏡が自慢だ(カメラ・今成 良輔)

 陸上のパリ五輪代表最終選考会を兼ねた日本選手権は27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで開幕。メダル獲得の有望種目として注目されるのが、男子1600メートルリレー(マイルリレー)だ。メンバーの選考も兼ねた今大会で、3大会連続の五輪出場が有力視されるリーダー格の佐藤拳太郎(29)=富士通=は、昨年400メートルで32年ぶりに日本新記録を樹立。“マイル侍の星”が取材に応じ、同種目初の五輪メダル獲得への意気込みを語った。(取材・構成=手島 莉子)

 * * * *

 佐藤拳の経歴は異色だ。幼い頃から星が好きで、高校は「天文部があって家から近かった」という理由で埼玉・豊岡高に進学。当時、陸上部の人数が少なくリレーに出られないという理由で、クラスメートから佐藤拳が招集され「天文部と兼部でいいなら」と6月から入部。佐藤拳の陸上人生は、草だらけのグラウンド整備から始まった。

 初めての記録会は短距離にも出場したが、最も心ひかれたのは第1走者で400メートルを走り切ったマイルリレー。練習で初めて走った後は気持ち悪くなって吐いたが「記録がどんどん伸びていくことの方が楽しかった」。筋持久力が高く、他選手が落ちる後半も「まだ速度を保っていられる」という感覚が最初からあった。

 1年時は400メートルで地区大会予選の最後尾を走っていた選手が、3年時は県大会2位。3年間で自己ベストは5秒近く縮めた。大学でも競技を続け、400メートル研究のため大学院にも進学。「ポケモンは図鑑をコンプリートさせないと終われない」ほどの完璧主義者は400メートルでも極限を突き詰めている。もちろん天文好きも健在で、車には常にキャンプ用品を積荷。オフは埼玉の山奥などで星を見てリラックスしている。

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