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アマ7冠・坂井優太が鮮烈プロデビュー  韓国ランカーに2回TKO勝ち

スポーツ報知 / 2024年6月25日 21時4分

デビュー戦でキム・ジヨンを攻める坂井優太(左)(カメラ・今成 良輔)

◆プロボクシング ▽バンタム級(53・5キロ以下)6回戦 〇坂井優太 (2回TKO) キム・ジヨン●(25日、東京・後楽園ホール)

 史上3人目の世界ユース選手権バンタム級(54キロ以下)優勝などアマチュア7冠の坂井優太(大橋)がプロデビュー。韓国スーパーバンタム級(55・3キロ以下)3位キム・ジヨン(韓国)と対戦し、2回1分20秒、TKO勝ちした。

 戦績は19歳の坂井が1戦1勝(1KO)、26歳のキムが3勝(1KO)2敗1分け。

 「やってきたことを出して、勝手に相手が倒れているといいなと思う」。練習での手応えを自信に変えてリングに上がった坂井。だが、最初に「向き合ってタッチをした感じで相手のパンチ力が分かった。(良いパンチが当たったら、相手は)下がる傾向にあった。いくつもりではなかったが…」と、初回のゴング後、いきなり強烈なワンツーを披露。これにたじろいだキムに容赦なくパンチを打ち込んだ。右フックで最初のダウンを演出すると、2回は一方的に打ち込んだ。キムは防戦一方。たまらず相手陣営は棄権の意思を示す白いタオルを投げ入れた。

 「試合前から不安とワクワクでいっぱいだった。ちょっと硬かったけど、勝ててよかったです」と坂井。セコンドの父・伸克さんは「勝ってホッとしていますが、いきなり左を振って何やってんだ、コイツと思いました」と苦笑い。「強いパンチより、鋭いパンチで倒すイメージだった。4ラウンドぐらいで、倒そうと思わなくても勝手に倒せると思った」というが、7冠サウスポーには力みがみてとれたという。「相手は、いいパンチが当たったら下がる傾向にあったので…。勝っても負けてもボクシングが良くないとダメだと思ったので、そういう意味で力んだ」と坂井。「もっと技術を見せたかった。こういうボクシングなら強い相手なら負けるので修正するのが課題」と反省も忘れない。

 兵庫・尼崎市生まれ。小1の時に人気アニメ「はじめの一歩」を見て、公園で伸克さんの持つミットにパンチを打つことからボクシングを始めた。兵庫・西宮香風高校時代は高校6冠を獲得。22年には史上3人目の世界ユース選手権(バンタム級=54キロ以下)優勝などアマ7冠を手にし、47勝1敗の戦績を残した。大学に進学して五輪を目指す道も考えたが、昨年6月、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)からの「結局、自分の覚悟だよ」の言葉にも後押しされ、プロ入りを決断した。

 リングサイドから井上尚、WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の井上拓真兄弟ら大橋ジムの先輩たちが見守る中、大橋蓮(初回TKO勝ち)、田中将吾(3―0判定勝ち)、田中空(初回TKO勝ち)のジムの同期3人が勝利でバトンをつないでくれた。「4人で刺激し合い、競い合っている。みんなスタイルが違うので、僕のスタイルで戦うと話していたんですが、力んじゃった」と苦笑いした坂井。「きょうはまだまだ自分のボクシングができなかったので、もっとしっかり強くなってリングに帰って来ます」と決意も新た。前日計量の際に、大橋秀行会長は勝利の場合、次戦は8月27日を予定していることを明かしている。

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