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「しっかり二刀流」「若い野手は見習わないと」プロ初V打&6勝の伊織を尚輝が阿部監督が絶賛

スポーツ報知 / 2024年6月26日 5時0分

7回1死二塁、勝ち越し二塁打を放った山崎伊は、塁上でガッツポーズ(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ DeNA2―3巨人(25日・ハードオフ新潟)

 巨人がDeNAに競り勝って2連勝。貯金を再び1とした。先発の山崎伊織投手(25)が投げては8回2安打1失点、同点の7回には自ら決勝二塁打を放つ二刀流の活躍でチームトップタイの6勝目を手にした。打線は4回に大城卓の適時二塁打で先制し、1点リードの9回には長野久義外野手(39)が通算1500安打の節目となる中前適時打。伝説の天覧試合からちょうど65年たった日に大きな勝利を手にし、チームは2位タイに浮上した。

 打球が右中間を破るのを確認すると新潟に集まったG党の大歓声に包まれながら、山崎伊は二塁ベース上で笑顔で何度も拳を突き上げた。同点で迎えた7回1死二塁、中川虎が3球続けたフォークをはじき返す勝ち越しの適時二塁打。「最低でも2アウト三塁で(次の)丸さんに回さないといけないと思っていた。少し浮いてきた変化球だったのでうまく打てたんじゃないかなと思います。なんとか前に飛ばそうと思っていました」と食らいついたプロ初V打だった。

 今季の打率は25打数4安打の1割6分ながら、全ての安打が得点圏。同打率は4割と、無類の勝負強さを誇る。阿部監督は「表情だったり、自分でなんとかしようと思っているのが見える。佐々木や門脇だったり、若い野手は、見習わないといけないなと。ベンチから見ていて、そう思わせてくれたヒットだったと思います」とたたえた。

 投げても8回106球、2安打1失点の二刀流で、戸郷に並ぶチームトップの6勝。7試合連続のクオリティースタート(6回以上自責3以下)で防御率は1・53に向上した。1―0の5回には先頭・牧の左翼線際への二塁打などで1死二塁とし、宮崎に右中間へ同点適時打を許した。それでも最速152キロの直球に多彩な変化球で4回までパーフェクトに抑えるなど抜群の安定感。「(打者ごとの)入りを丁寧に全力でいこうと思って、守備の方にも助けてもらいながら8回まで投げ切れたと思います」。これで今季地方球場での登板は13年の内海哲也以来となる無傷の4連勝。「朝ストレッチしていたら内海さんが『勝ったら俺に並ぶで』と言ってきてくださった。すごい方と並べてすごくうれしい」と喜んだ。

 “9人目の野手”を普段から強く意識している。24日にG球場で行われた先発投手練習での打撃練習では、野手顔負けの打球を放ちサク越えも披露。練習用に新たに作ったクリーム色と青のグラブは「かっこええから」と吉川モデルで「尚輝さんに一番、最初に見せた! 野手の方にいつも守ってもらっているから」とうれしそうにグラブを抱きしめた。「グラブ、めっちゃいいやん!って伝えた」という先輩の吉川は「大事な場面や後半のギアの入れ方がすごい。バッティングでも凡退して悔しそうに帰ってくるから、あんまり野手と変わらない。しっかり二刀流やから」。右腕のマウンド同様、打席で見せる気持ちの強さに野手陣も心を動かされている。

 チームは再び貯金1で2位に浮上。「火曜日負けたらちょっと嫌な気持ちになると思うので、いい週の入りができたんじゃないかな」。背番号19の二刀流の奮闘が、巨人に勢いをもたらした。(水上 智恵)

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