日本フェザー級王者・松本圭佑「穴があったら入りたい」”ミライ・モンスター”3度目の防衛にも反省
スポーツ報知 / 2024年6月25日 22時15分
◆プロボクシング ▽日本フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・松本圭佑(判定)同級8位・藤田裕史●(25日、東京・後楽園ホール)
メインの日本フェザー級タイトルマッチで王者の松本圭佑(大橋)が同級8位の挑戦者・藤田裕史(井岡)をフルマークの判定勝ちを収め、3度目の防衛に成功した。相手を圧倒したものの、本来の力を出し切れず4度目のタイトル戦も過去3度と同じ判定勝ち。「穴があったら入りたい」と試合後は反省ばかりが口をついた。
戦績は24歳の松本が11戦全勝(7KO)、34歳の藤田が12勝(3KO)10敗4分け。
松本はキッズ時代、フジテレビ系の「ミライ☆モンスター」で何度も取り上げられた。「モンスター」と呼ばれる同門の先輩である世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥を追いかける存在でもあり、異名は「ミライ・モンスター」。元日本&東洋太平洋フェザー級王者で現在はトレーナーを務める父・好二さんと二人三脚で歩んできた。
昨年11月には沙弥さんと結婚。さらに心強い味方が増えた。減量中はエビとブロッコリーの料理を作ってくれるなど、物心両面で支えられている。愛妻のためにも必勝態勢でこの日の試合に臨んでいた。
しかし、挑戦者の藤田もデビューから14年目で初のタイトル戦。「覚悟決めてやるしかない。ベルト取らんと帰られへんという気持ち」と全身全霊を懸けて、最後まで王者に立ち向かってきた。
相手の必死さに加え「1発当てたいという心の弱さが出た」とKOを狙ってパンチに力みが出て、結局倒しきれずに判定勝利。松本はIBF9位、WBC13位と世界ランク入りしている。この日の内容次第では世界戦のマッチメイクも考えていた大橋ジムの大橋秀行会長は「1、2回で倒していたら世界(戦)という声も出ていたが、一から出直し」とバッサリ。「試合の途中でお客さんが帰っていた。プロとしてそれではダメ」と厳しい言葉を並べた。
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