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【ラジオNIKKEI賞】メンバー唯一の重賞ウィナーは58キロのハンデも得意距離で巻き返す

スポーツ報知 / 2024年6月26日 6時30分

実績は最上位のセットアップ

◆第73回ラジオNIKKEI賞・G3(6月30日、福島競馬場・芝1800メートル)

  夏の福島競馬の開幕を告げる第73回ラジオNIKKEI賞・G3(30日、福島)でセットアップが、実績最上位の意地を見せる。昨年の札幌2歳Sを制しており、メンバー中で唯一の重賞ウィナーとあって、ハンデはトップの58キロと見込まれた。それでも鹿戸調教師は「58キロは少しきついよね。でも1800メートルで結果を出しているし、能力はある馬だと思っています」と、鋭い目つきで意気込んだ。

 海外遠征だった前走のサウジダービーは、激しい先行争いに巻き込まれて、一度はハナに立つも直線で失速して11着に終わった。指揮官は「息を抜く暇がない競馬で、ダートも思った以上に深くて、あの馬には合わなかった」と敗因についてきっぱり。今回は2勝を挙げている札幌と同じ小回りコースで、実績のある距離も巻き返しへ向けて好材料だ。

 前走後はNHKマイルCへの参戦プランもあったが、なかなか状態が上がってこなかったため、じっくりと立て直した。全休日明けの25日は、美浦・坂路を60秒4―14秒0で駆け上がって調整。鹿戸師は「普段はだいぶ落ち着いて走れるようになってきた」と精神面の成長に手応えだ。海外でもまれた経験も糧にして、2つ目のタイトルを狙いにいく。(坂本 達洋)

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