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坂井優太だけじゃない ボクシング大橋ジムの田中空、田中将吾、大橋蓮もデビュー戦勝利

スポーツ報知 / 2024年6月25日 22時34分

1回、デビュー戦でキム・ドンヨンからダウンを奪う田中空(右)(カメラ・今成 良輔)

◆プロボクシング ▽ウエルター級(66・6キロ以下)6回戦 〇田中空(TKO1回1分8秒)キム・ドンヨン● ▽フライ級(50・8キロ以下)6回戦 〇田中将吾(判定)高熊龍之介● ▽フェザー級(57・1キロ以下)6回戦 〇大橋蓮(TKO1回2分34秒)アタッチャイ・プラソエトリ●(25日、東京・後楽園ホール)

 坂井優太以外の大橋ジムの新人たちもデビュー戦のリングで躍動した。「ハマのタイソン」の異名を持つアマチュア5冠の田中空はウエルター級の中では小柄だが、強烈な左右のフックで2度のダウンを奪い、1回TKO勝利。アマ6冠を誇るフライ級の田中将吾は1回にダウンを奪われ、プロの洗礼を浴びたが、冷静に立て直して、昨年の東日本新人王の高熊龍之介(松本ACE)に判定勝ちした。アマ2冠の大橋蓮はフェザー級でプロ初戦に臨み、1回、2回と自信を持つ左でダウンを奪って、TKO勝利を飾った。

 田中空は「なるべく早く倒したいと思っていた。狙ったパンチではなかったけれど、気づいたら相手が倒れていました」と試合後は満面の笑み。「ウエルター級では自分は背が小さいのでタイソンみたいに大きい選手を倒したい」と憧れの元ヘビー級統一王者マイク・タイソン(米国)のような存在を目指す。

 田中将は「相手がプレスかけるのがうまくて、ジャブでダウンを取られてしまった。内心焦りました」という。それでも、慌てることなくしっかり立て直して、ジャブやワンツーで丁寧に有効打を放っていった。結果は3―0の判定勝ちでジムの大橋秀行会長も「きょうのMVPは田中将吾」とハートの強さを絶賛した。

 新人の中で最初に登場した大橋蓮は「憧れていた8オンス(のグラブ)での殴り合い。気持ちよく倒すことができてよかった」と笑顔で試合を振り返った。次戦は8月4日に静岡・ふじさんめっせ産業交流展示場で行われる興行に出場する予定だ。

 坂井を含め、大橋ジム期待の新人カルテットが全員勝利を飾り、順調なスタートを切った。

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