アマチュア3冠の吉良大弥プロデビュー戦へ前日計量1発パス
スポーツ報知 / 2024年6月26日 14時55分
◆プロボクシング ▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)6回戦 吉良大弥―コムサン・カエウルエアン(27日、東京・後楽園ホール)
ボクシングの世界ユース選手権5位、全日本選手権準優勝などの実績を持つアマチュアエリートの吉良大弥(志成)が27日、東京・後楽園ホールでプロデビューする。26日は都内で前日計量を行い、51・8キロと300グラムアンダーで1発パスした。対戦するコムサン・カエウルエアン(タイ)も51・7キロでパスした。
吉良はプロでは初の計量を終え、「減量は6キロくらい。1か月半くらいで(落として)順調でした」と笑顔を見せた。
奈良・王寺工ではアジアジュニア選手権50キロ級、高校選抜、インターハイで優勝。東農大に進んだが、プロ志向が強かったうえ、今年のパリ五輪出場への道が断たれたことで2年で中退。大学の先輩であるWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)と同じジムへの入門を決めた。
先月25日から今月16日まで約3週間、大先輩の井岡と米ラスベガス合宿をともにした。吉良は「スパーリングの後とかが参考になりました。うまくいかなかったときでも気持ちが左右されない」とメンタル面で大きな影響を受けた。
井岡は「最後の週にスパーもバッチリやってたし、デビュー戦なのに、ラスベガスの完璧な環境で、トレーニングと準備ができたという経験が何よりもでかい。状態も良いし、今後に関わる良い経験だったから試合が楽しみ」と後輩の戦いに期待を寄せる。
無事計量もパスし、「自分のボクシングを言葉じゃなく試合で見せられたら」と待ちに待ったデビューへの準備は整った。
◇吉良 大弥(きら・だいや)2003年5月30日、大阪・門真市生まれ。21歳。4歳からキックボクシング、小1から柔道とボクシングを始める。中学からボクシングに専念。王寺工高時代は1年時にアジアジュニア選手権50キロ級優勝。フライ級(52キロ以下)で2年時に高校選抜で優勝、3年時にインターハイ優勝。東農大では1年時に全日本選手権フライ級準優勝。2年で中退し、今年5月、プロテスト(B級)合格。アマチュア戦績は46勝(16RSC)6敗。姉2人は元キックボクサー。身長163センチの右ボクサーファイター。
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