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高橋藍 日本52年ぶり五輪メダル獲得「必ず果たしたい」 イタリアで学んだ大舞台での「勝ち方」…独占コラム「百花繚藍」

スポーツ報知 / 2024年6月27日 4時0分

高橋藍(カメラ・小林 泰斗)

 7月26日開幕のパリ五輪で、52年ぶりのメダル獲得が期待されるバレーボール男子日本代表。主軸の高橋藍(らん、22)=サントリー大阪=は、ネーションズリーグで痛みが出た左足首の状態を確認しながら目前に迫った五輪に向け、最終調整を進めている。特別コラム「百花繚藍(ひゃっかりょうらん)」の第7回は、3季プレーしたイタリア修業で培った「大舞台でのメンタルセット」などを語った。

 * * *

 パリ五輪の開幕が近づいてきました。残りの期間でやるべきことは「自信」をつけること。今の日本代表は(21年東京五輪からメンバーの多くは変わらず)成熟してきていると感じます。僕自身、強みとしてレシーブを持っているので、リベロと僕が中心となってその役割を担っています。レシーブしてからスパイクを打っていくところの速さを見てほしい。(間の打球は)どこまで僕が(拾いに)行くか、どこまで任せるか、しっかりコミュニケーションを取って詰めていきます。

 イタリアでの23―24年シーズンはプレーオフを経験し、大舞台での「勝ち方」を知ることができました。特にメンタル面では一喜一憂しないことを意識しました。これは1試合ごとに切り替えるという感覚ではなく、ベストコンディションも日によって違います。その日々違うコンディションの中でベストなパフォーマンスを出して行くことにフォーカスしてやっていくのです。つまり、大舞台でのメンタルセットはそこまで意識せず、一戦、一戦を勝っていく意識が、僕の中では必要だと感じました。

 フィジカル面はイタリアで3シーズン、海外の(大きくてパワーのある)選手に打ち勝っていくためのジャンプ力、パワーを身につけてきました。常に試合で使える筋肉を求めてトレーニングをしてきたので、自信を持って臨みたいです。

 3年前、パリで結果を出すことを目標に、強くなる、成長するためにと、イタリアに行く決断をしました。毎年、自信も変わっていったし、成長したという自負はありますので、イタリアに行って良かったと思っています。もちろん、日本でプレーしていたとしても、そこは意識の差なので成長できていたと思います。ただ、バレーボールの面だけでなく、人間性の部分も成長したいと思ったので、周囲に日本人が少ない環境に飛び込んで、いろんなことを経験できたのは財産になっています。

 僕のバレーボールでの夢は「夢のあるスポーツにしていく」ことです。パリ大会で日本がメダルを取るか、取らないかによって、今後の国内でのバレーボールへの注目度も変わってくると感じています。五輪でメダルを取ることで、さらに多くの方にバレーボールの魅力を知ってもらえたり、盛り上がりにつながっていくと考えています。メダル獲得を必ず果たしたい。軸となって、チームを勝たせられるように頑張っていきます。

 ◆来月中旬事前合宿へ調整 男子日本代表のフィリップ・ブラン監督(64)は24日のオンライン会見で、通算9勝3敗で終えたネーションズリーグ(NL)1次リーグのマニラ大会の途中で出場選手から外れた高橋藍について、同大会のカナダ戦(18日)で左足首を負傷していたことを明かした。「イタリアのリーグで負ったけがの後遺症のようなもの。必要な検査や治療を受けた」とし、12人のパリ五輪代表には選出。7月中旬の五輪事前合宿(ポーランド)に万全な状態で臨めるよう、調整していく。日本時間28日のNL決勝大会(ポーランド)の準々決勝で、日本はカナダと対戦する。

 ◆高橋 藍(たかはし・らん)2001年9月2日、京都府生まれ。22歳。小学2年でバレーを始め、京都・東山高3年時の19年度に全日本高校選手権で優勝。日本代表初選出は20年2月。同年4月に日体大に進み、2年時に初出場した21年東京五輪で8強。同年11月にセリエAのパドバと契約し、23―24年季はモンツァでプレーオフ準優勝。24―25年季、日本のサントリー大阪に移籍。188センチ、83キロのアウトサイドヒッター。

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