J3富山は快勝で昇格プレーオフ圏内の5位に急浮上…Jリーグ通算200勝に到達
スポーツ報知 / 2024年6月26日 22時26分
◆明治安田生命J3リーグ 第16節 富山3-0岩手(26日、富山県総合運動公園陸上競技場)
カターレ富山は、3-0で20位のいわてグルージャ盛岡に快勝。今季2度目の2連勝を果たし、順位は11位から昇格プレーオフ圏内の5位に急浮上した。序盤から押し気味に進め、前半38分にMF吉平翼(26)が今季4得点目となる先制ゴール。後半にはMF高橋馨希(23)とMF布施谷翔(23)が連続ゴールを挙げて突き放した。シュート数は岩手の0本に対し、富山は19本と圧倒。この勝利で、チームとして節目となるJ2、3リーグ通算200勝(237敗130分)も達成した。小田切道治監督は「布施谷はミスターアグレッシブなので、期待していたし、すごくいい働きだった。試合前、選手たちには『今日のベストを出すこと』『この数試合の内容を継続すること』を伝えた。(逆転勝利した)長野戦の勢いをそのままに出せました」と明るい表情を見せた。
故障者続出の緊急事態を乗り越えた。DF今瀬淳也(31)、DF下堂竜聖(28)ら、センターバックの主力選手が次々と故障で戦線離脱。危機的な状況に対し、この日は今季初スタメンのDF鍋田純志(24)と、本来はサイドバックのDF大迫暁(26)が抜擢された。小田切監督は「大きなピンチも無く、ラインもしっかりと統率していた。2人とも普段からすごくまじめな性格で、センターバックの役割を理解していた。落ち着いて見ていました」と高評価。センターバックとして2人は初コンビだったというが、的確なポジショニングと体を張った守備を見せて無失点に抑えた。
今季は決定力に欠ける試合も多かったが、2試合連続で3得点をマーク。この日も何度か決定機を外す場面もあったが、調子は徐々に上向いている。「もっとこだわるべきプレーはあった。チャンスの場面で、点を取れる場所に入れない時もあったし、勝負強さを付けなければいけない。現状に満足せずにチャレンジしていきたい」と小田切監督。気を引き締め直し、混戦状態のJ2昇格争いに挑む。(中田 康博)
○…岩手の神野卓哉監督は「中3日の試合で、スタメンを入れ替えずに挑んだが、コンディションがうまく調整できず、前半から押し込まれた。後半から何人か入れ替えたが、終始、富山のプレスに対して何も出来なかった」と振り返った。
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