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【番記者の視点】昨季王者の神戸とドローで首位キープの町田 それでも昌子源が怒りをあらわにした理由

スポーツ報知 / 2024年6月27日 8時0分

後半、競り合う神戸・大迫勇也(左)と町田・荒木駿太(カメラ・谷口 健二)

◆明治安田J1リーグ▽第20節 神戸0―0町田(26日・ノエビアスタジアム)

 J1は後半戦スタートとなる第20節が行われ、町田は昨季王者の4位・神戸に0―0と引き分け、首位の座をキープした。2位・鹿島対3位・G大阪戦も同じく0―0に終わり、上位陣の変動はなし。優勝を狙うチーム同士の意地がぶつかり合い、お互い譲らず、という結果になった。

 【町田担当・金川誉】スタンドからこの試合を見た感想は、大きなドロー、だった。シュート数では神戸13本、町田は3本。町田に決定機、と言えるようなシーンはほとんどなく、神戸の圧力に耐えてよく守り切った、と感じていた。

 その堅守の中心として奮闘したのが、元日本代表DF昌子源だ。前半14分、味方のボールロストから受けたカウンターを防ぐと、その後も集中力を切らすことはなく、最後までゴールに鍵をかけた。こういった苦しい試合でつかんだ勝ち点1は大きい、というコメントが出てくるもの、と予想していたが、ミックスゾーンに現れた昌子の言葉はまったく違った。「ハーフタイムには熱くなって、言わせてもらったし、試合終わってすぐにも声を荒らげてしまった。自分が全部、正解だとは思わないけど、(チームに)伝えることは伝えたい」と語り、この試合に納得していないことを明かした。

 昌子は声を荒らげた詳細については、明かさなかった。しかし、特に前半に泥臭さが足りなかった点は強調し「オウンゴールでもいい。かっこ悪くてもいいんですよ。それでもシュートを打って、泥臭くやっていかないと。相手(神戸)の2センターバックはヘディングが強いから競らない、じゃない。競る。僕ら(DF陣も)体を張ってやらせない。それが黒田監督の求めることだし、町田が勝ってきた1つの理由なので」と訴えた。

 現在のチームは、韓国代表FWオセフン、オーストラリア代表FWデューク、MFナサンホら前線のタレントが負傷離脱中。特に194センチの長身で、前半戦の躍進を支えた立役者のオセフンというターゲットを欠く中で、違った攻め筋を探りながらの戦いが続く。それでも昌子は言い切った。「けが人なんで言い訳。その中でも勝っていくチームにならないと。それが難しいんですけど。長年、J1で上位にいるチームは、こういう試合に勝ってきている。この引き分けを良しとするなら、この順位にはいられない」

 鹿島時代には16年のJ1優勝など、数々のタイトルを獲得してきた昌子。常勝軍団の土壌で育ち、勝ち続けるために必要なものは肌で感じてきた。町田が最も大事にしてきた泥臭さに陰りが見られたこの試合に、危機感を感じたのだろう。次節は中3日で3位・G大阪戦(30日・パナスタ)と上位対決が続く。町田が首位の座を守り続けていくには、このドローを原点に立ち返る瞬間としなければならない。

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