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金村義明氏、阪神の9回サヨナラ機で代打・渡辺諒の初球見逃しに「今年の攻撃を象徴。なぜ受け身に」 

スポーツ報知 / 2024年6月27日 5時0分

9回2死満塁、中飛に倒れベンチに戻る小幡竜平(左)と投手交代を告げた岡田彰布監督(カメラ・渡辺 了文)

◆JERA セ・リーグ 阪神1―1中日=延長12回=(26日・甲子園)

 今年の阪神の攻撃を象徴していた。9回1死満塁で代打・渡辺が初球の甘い直球をしゃがむようにして見逃し。打ちにいって、見送ったわけではなかった。延長10回2死二塁で代打・豊田も初球のど真ん中のスライダーを簡単に見逃した。

 打てる確率が高いファーストストライクを振らず、なぜ受け身になっているのか。チャンスであればあるほど、ヒットエンドランぐらいの気持ちが求められる。打線全体としても、四球を選んで得点につながった昨年と違い、相手チームがどんどんストライクゾーンに投げてきているのに打者の対応が変わっていない。

 そんな中で、好例は延長12回先頭の島田だ。守護神マルティネスに追い込まれまいと、初球をコンパクトにスイング(結果は鋭い打球の一ゴロ)。阪神を戦力外になった中日の山本、板山も積極的で死に物狂いで食らいついていた。阪神の打撃陣には他球団からの攻められ方を逆手に取るぐらいの姿勢を見せてもらいたい。(スポーツ報知評論家)

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