【広島】坂倉将吾が自身３度目のサヨナラ打！今季チーム初の劇的勝利で貯金も最多９

広島・坂倉将吾

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　広島４Ｘ―３ヤクルト（２７日・マツダスタジアム）

　ナインにもみくちゃにされた坂倉は「泣いてるとか書かないでくださいよ。汗なんで」と、照れくさそうにした。１点を追う９回２死一、二塁で試合をひっくり返す２点二塁打。昨年８月２５日のヤクルト戦以来、自身３度目のサヨナラ打でチーム今季６７戦目にして初の劇的勝利をもたらした。

　直前、昨季１軍出場のなかった１学年上の同じ捕手・石原が１３球粘った末の四球でつないだ。今季は先発マスクを明け渡す機会も多く、この日も自身は一塁での出場。「“コイシ”（石原）が粘っている間、サク（坂倉）の表情を見たら、すごく気合が入っていた」と新井監督。正捕手の意地の一打だった。

　前夜２６日は８０打席ぶりの４号ソロで勝利に貢献した坂倉は「気持ち的に、いい方向にいくのは間違いない」と、完全復活にも手応え。チームは今季３度目の同一カード３連戦３連勝で２位・阪神に３・５ゲーム差をキープ。貯金は今季最多更新の９に膨らんだ。（畑中　祐司）