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【オリックス】エース・宮城大弥がオリ姫デー最終日に帰ってきた 5回6K無失点で67日ぶり3勝目

スポーツ報知 / 2024年6月28日 5時0分

5回2死、佐藤直樹を空振り三振に抑えてガッツポーズをする宮城大弥(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス3-1ソフトバンク(27日・京セラドーム大阪)

 左大胸筋の筋損傷から復帰したオリックス・宮城大弥投手(22)が、ソフトバンク打線を5回2安打無失点に抑え、4月21日の同カード(ペイペイD)以来、67日ぶりの今季3勝目を挙げた。恒例のイベント「Bsオリ姫デー2024」の最終日に「オリメン投票」2位のエースが、50日ぶりの1軍登板でオリ姫に復活星を届けた。

 宮城は簡単に引き下がらなかった。「いつも言ってるので…」と、中嶋監督に続投を訴えたのは5回の直前だ。左大胸筋の筋損傷から50日ぶりの復帰。19日の2軍戦で36球を投げただけだった。3点のリードを守り、4回を終えて70球。すでに60球の制限を超えていた。

 指揮官は「本当はやっちゃいけないことだぞ」と根負けした。投げたい、勝ちたい思いは半端ではなかった。ラストイニングは3者凡退。4月21日以来の3勝目がご褒美だった。「いい緊張感でした。すごく楽しくできた」。最速は152キロを計測。4回2死一、二塁では甲斐を空振り三振に仕留め、派手なガッツポーズも決めた。

 5月8日の楽天戦(秋田)で負傷した。左腕を上げるだけで痛みが走り、シャンプーは体を丸くした。球場をゆっくり歩くことしかできなかったリハビリ。「体はどう?」と心配し、連絡をくれた一人がダルビッシュ(パドレス)だった。

 昨年のWBCから親交を深めた。「ボールを見ると、投げたくなります。そのときはどうすればいいですか?」と、思いをぶつけた。できるだけ白球を見ないように過ごしてきたほどの精神状態。「気持ちは分かるよ」と理解してくれた大先輩は、丁寧に経験談を伝えてくれた。栄養学について知識を蓄えたこと、自身の投球動画を見て気を紛らわせたこと。コラーゲン入りのプロテインも勧められ、すべて取り入れた。

 「野球が好きだな、投げたいな、って…。あらためて思いました」。自宅では1軍の試合を欠かさずチェックした。昨年、自費で購入した超音波治療器も役立てた。ファームでは同年代の選手とも積極的に交流。育成選手だった才木の支配下選手登録、斎藤や佐藤のプロ初勝利を知ると、それぞれにスニーカーを贈った。

 プロ5年目で初めての故障離脱を乗り越え、「オリ姫デー」の最終日にお立ち台に上がったオリメン2位の左腕。「本当にたくさんの票をいただいてうれしいですし、まだまだ上があるので、頑張ります」と宣言し、来季は1位かと問われると「いや、もう全員いい勝負。正々堂々と戦います」と、場内を沸かせた。早ければ28日に自力優勝の可能性が復活。エースが帰還し、大逆襲の光が見えた。(長田 亨)

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