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【巨人】前夜サヨナラ被弾のケラーが「新・8回の男」だ! 「もう決めたので」常識打ち破る阿部流シン方程式

スポーツ報知 / 2024年6月28日 22時34分

2番手で登板したケラー(カメラ・清水 武)

◆JERA セ・リーグ 巨人3xー2広島(28日・東京ドーム)

 巨人・阿部慎之助監督が、「シン勝利の方程式」の構想を明かした。

 この夜は、前夜(27日)にサヨナラ被弾したばかりのケラー投手を、1点リードの8回に投入。「8回9回はもうケラーとバル(バルドナード)でいこうというのは決めたので」と試合後に明言した。

 そんな指揮官の期待に応え、ケラーは安打とけん制悪送球などで2死二塁のピンチを招いたが、最後は上本を一飛にねじ伏せて1イニングを無失点で切り抜けた。9回に守護神バルドナードが暴投で同点に追いつかれたのは誤算だったが、阿部監督の強い意志を感じる継投策だった。

 「ケラーは昨日はサヨナラ被弾しましたけど、それでも今日は果敢に投げてくれましたし、バルドナードはね、魔が差したのか、あれはたぶんオリバー・カーンでも捕れなかったと思います。けど必死な中でのことなので、また次抑えてくれると思います」

 冗談を交えながら、バルドナードへの変わらぬ信頼感を強調した。今季の「8回の男」は、開幕時は中川皓太投手が務めたが、ケガもあって現在は2軍で再調整中。代役は主にドラフト1位ルーキーの西舘勇陽投手が務めてきた。ただ、新人ということもあり、蓄積した疲労は隠しきれず状態は不安定。時には船迫大雅投手や、高梨雄平投手に日替わりで8回を任せてきた。

 だが、シーズン中盤のここに来て、ケラー投手のボールの強さや安定した状態を見極め、「新・8回の男」に抜擢した形だ。日替わりに近い打順と違い、リリーフ陣の起用は数回の失敗では方針を変えない我慢強さを持つ阿部監督。新方程式を武器に、上位再浮上を狙う。

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