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【高校野球】東海大静岡翔洋は昨秋エース甘田圭澄が復活 春台頭の入江悠斗ら4投手盤石…チームの愛犬は“甲子園”…全国高校野球選手権静岡大会・話題校紹介

スポーツ報知 / 2024年6月29日 6時15分

チームの愛犬「甲子園」と一緒に集合写真に納まる東海大静岡翔洋ナイン

 今春の県4強でシード入りした東海大静岡翔洋では、昨秋はエースとして奮闘した甘田圭澄投手(3年)が復活。準優勝だった昨夏のリベンジへ、盤石の投手陣となった。7月14日に予定される初戦では、浜松市立―浜松湖南戦の勝者と対戦する。

 東海大静岡翔洋に頼もしい男が帰ってきた。最速141キロ右腕の甘田だ。自身が不在だった春は県4位。昨夏は決勝で敗れており「行けなかった甲子園出場を果たす」。豊富な投手陣を武器に、2004年を最後に遠ざかる夏の県頂点へ挑む。

 昨秋は甘田がフル回転した。「自分しかいなかった」と、県予選を含む6試合のうち4試合で先発。県3回戦で敗れ去った後、今年2月には右腕の疲労骨折が判明した。

 春は大黒柱がスタンドから見守る中、昨秋はベンチ外だった同学年の入江悠斗投手が台頭した。「(チームが)結果を残したこと、夏に向けて投手も増えたことはうれしかった。ただ、自分はけがで投げられない。焦りもあった。新聞記事で入江が活躍しているのを見るのは悔しかった」。先発、救援で全8試合に登板した仲間の奮闘に、もどかしさも感じていた。

 5月中旬に練習試合で登板復帰した。森下倫明監督(59)は「完投する試合もあったり、打者との駆け引きなど試合勘も取り戻して、普通に投げられる状態まできている」と評価。夏は甘田、入江ら4投手で挑む。甘田は「一緒に踏ん張りたい」ときっぱり。ライバルの存在を刺激に、レベルアップを遂げてきた。

 5月下旬からフォーム改造を行った。「目標としていた直球で空振り三振を多く取れるようになった」と右腕は手応え十分だ。これまでは左足を上げた際、左肘と触れてから投げていた。打者がタイミングを合わせやすいと感じ、この動きをやめた。中堅方向に右肘を引くようにして、さらに投球動作の開始時に左足を一塁ベンチ側に振り上げてから高く上げる独特のフォームになった。

  4月には弟・和澄三塁手(1年)が入学した。「自分が入学してから積んできた経験をプレーで見せられたら」。兄として手本を見せ、投手の主軸として臨む夏の舞台。浜松開誠館への思いを胸に戦う。昨夏の決勝戦(8●12)では2番手として登板し、1死も取れなかった。離脱していた春の3位決定戦でも2―9と完敗した。「開誠館には負けたくない」。昨夏からの悔しさをまとめて晴らす。

(伊藤 明日香)

〇…昨秋から“ワンダフル”な戦力が加わった。吉川卓志コーチ(31)の発案で、昨夏は甲子園に「1(ワン)勝」が足りなかったことから犬(ラブラドルレトリバー)を飼育することになった。ミスして落ち込む選手の心のよりどころになっていた。森下監督もチーム内の雰囲気が明るくなったと感じ取っていた。名前は「甲子園」で、甘田は「呼ぶたびに意識してしまいます」と苦笑いした。

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