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福部真子「あの出来事があって良かったとやっと自分に言える」昨年4位で世陸逃し…陸上日本選手権・女子100M障害

スポーツ報知 / 2024年6月29日 18時10分

女子100m障害準決勝、大会記録を更新した福部真子(カメラ・岩田 大補)

◆陸上 ▽日本選手権 第3日(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 女子100メートル障害準決勝で、日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)が12秒75(追い風0・8メートル)の組1着で30日の決勝に進出。パリ五輪の参加標準記録(12秒77)を突破したことで、今大会で優勝すれば即内定となる。「正直ホッとしたところが一番大きいんですけど、なんか、やっとスタート地点に立てたかなって。明日もう一度(12秒)7台が出せれば、さらに五輪で戦っていけるんじゃないかな。アベレージをしっかり上げていきたい」と爽快に話した。

 昨年は世界選手権(ブダペスト)の参加標準記録を突破していたが、日本選手権4位で、日本代表を逃した。「去年のあの瞬間を一回も忘れたことはない。でもあれがあったからこそ踏ん張れたところはあったし、自分にとってすごく必要な経験だったというのは今感じています。メンタルの成長にもつながった。今、あの出来事があって良かったとやっと自分に言えます。次は楽しんで走りたいです」。最終日の決勝で、福部の最高の笑顔が見られそうだ。

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