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【高校野球】苫小牧工 親子2代で4番の桑村琉矢が逆転V打…10年ぶりの南北海道大会出場決定

スポーツ報知 / 2024年6月30日 7時37分

5回、逆転の2点適時三塁打を放った苫小牧工・桑村(カメラ・飯塚 康博)

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会室蘭地区予選 ▽Bブロック代表決定戦 苫小牧工8―3室蘭栄(29日・とましん)

 6地区で代表決定戦が行われた。室蘭地区の苫小牧工は、8―3で室蘭栄を退け10年ぶりの南北海道大会出場を決めた。同校野球部OBの父と同じく4番に座る桑村琉矢外野手(3年)が逆転打を放った。

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 古豪の4番の責務を果たした。2―3と1点差に迫った5回2死一、三塁。苫小牧工の4番・桑村は右翼線を破る2点適時三塁打を放ち、逆転に成功した。チームは勢いづき、この回は打者一巡の6得点。勝利を引き寄せた一打に「自分が取られた点だったので取り返したかった」と胸を張った。

 桑村は公式戦で初めて先発のマウンドを託された。四球が先行するなど苦しい投球で、3回までに5安打3失点を喫して降板。「緊張で調子が出なかった」と反省したものの、今はトップフォームへの途上にある。

 昨年11月に長らく痛めていた右肘のトミー・ジョン手術を受けた。本来なら復帰まで1年はかかるが、主治医の「夏の大会に間に合わせる」という言葉を信じ、手術を決断。春季大会は野手に専念し、今月から投手練習を本格化させ、急ピッチで仕上げ、異例の早期復帰を果たした。

 野球部OBの平山良行監督(49)は大声援を受け、「“チーム苫工”で勝てた」と感極まった。野球部創部は学校創立と同じ1923年で、昨年100周年を迎えた。長い歴史を持つだけに親子2代で白球を追う選手も多く、この日のスタメンに父が野球部OBの選手は3人を数えた。桑村の父・直樹さん(45)も高校時代に4番で内野手を務め、96年春の全道大会で優勝を飾った。

 幼少時から父に仕込まれ、高校進学時に苫工の門を自然とたたいていた。「チームを甲子園に連れていくつもりで南大会に挑む」と桑村。大きな夢に向かって、投打で大車輪となる。

(飯塚 康博)

 〇…苫小牧中央は2-0で駒大苫小牧を退け、2年ぶりの南大会切符をつかんだ。無失点と好投していた先発の藤原徹平投手(3年)は7回に右ふくらはぎがつり、途中降板。2番手左腕の渡辺大仁投手(2年)も要所を抑えた投球を披露し、8回に奪った2点を守り切った。夏の大会で駒苫に勝つのは初で、完封リレーを演出した藤原は「勝って、自信を持てた。南大会は力を存分にぶつけていきたい」と息巻いた。

 〇…浦河は2戦連続の延長タイブレークを制し、鵡川に10-5。10年ぶりに南大会進出を決めた。佐々木宝投手(3年)は1点リードの9回に連続四球と適時打で同点とされたものの、11回に一挙6得点。十分な援護を得て、一人で投げきった。準決勝の苫小牧東戦に続く死闘に「延長でもチームがいい状態なのでいけると思っていた」と涼しい顔。自身初の南大会へ「冷静な投球を心掛ける。ここまで来たら甲子園を目指したい」と意気込んだ。

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