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16歳の久保凛、初出場初V!「率直にうれしい」久保建英のいとこが田中希実らに勝つ…陸上日本選手権女子800M決勝

スポーツ報知 / 2024年6月30日 16時57分

メダルを手に笑顔の久保凛(カメラ・岩田 大補)

◆陸上 ▽日本選手権 最終日(30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 女子800メートル決勝で、16歳の久保凛(東大阪大敬愛高2年)が、自身の持つU18日本記録(2分3秒50)を更新する2分3秒14で優勝した。1500メートルと5000メートルの日本記録保持者で両種目のパリ五輪代表の田中希実(24)=ニューバランス=、21年東京五輪代表の卜部蘭(29)=積水化学=、女子800メートル前年覇者の池崎愛里(26)=ダイソー=、同一昨年覇者の塩見綾乃(24)=岩谷産業=ら日本トップレベルの選手に堂々と競り勝った。卜部が2分4秒26で2位。田中は2分5秒14で7位だった。

 久保は、サッカー日本代表のMF久保建英(23)=レアル・ソシエダ=のいとこで、167センチの長身を生かしたスケールの大きな走りが持ち味。日本選手権は初出場ながら、29日の予選ではスタートからトップを譲らずに2分3秒60の全体1位で決勝に進出した。

 決勝に向けて「優勝を狙っています。緊張感はありますが、プレッシャーは感じていません。(決勝では)パリ五輪の参加標準記録(1分59秒30)を突破できるように頑張ります」と堂々と話した。常に自信を持っている久保建英と同様の強心臓ぶりを発揮。杉森美保が2005年にマークした2分0秒45の日本記録を超え、日本女子では前人未踏の1分台への意欲も示していた。その言葉通り、決勝でも、実績がある実業団選手に立ち向かい、見事に勝ちきった。2016年の福田翔子(島根・松江北高)以来となる8年ぶりの同種目の高校生チャンピオンとなった。

 残り250メートルで田中が先頭に立った直後に、久保が、すぐに先頭に立ち、そのまま逃げ切った。「率直にうれしい気持ちです。先頭に出るつもりでしたが、塩見さんが前に出たので、落ち着いて走りました。標準記録を突破できなかったので、これから、もっと練習したいです」と笑顔で話した。

 日本選手権女子800メートル決勝の前に行われたU20日本選手権女子800メートルでは東大阪大敬愛高のチームメートが2人も決勝に進出し、北村凜が2位、朝野流南が4位と健闘した。普段からレベルの高いチームメートとレベルの高い練習を積んでいる。

 16歳の潜在能力は未知数。もはや「サッカーの久保建英のいとこ」というよりも「久保凛」という陸上トップアスリートの座を確立している。近い将来、久保建英が「久保凛のいとこ」と紹介される日も来るかもしれない。

 ◆久保 凛(くぼ・りん)2008年1月20日、和歌山・串本町生まれ。16歳。小学1年から6年まではサッカー選手。潮岬中入学時から本格的に陸上を始めた。昨年4月、東大阪大敬愛高に進学し、昨年8月の全国高校総体800メートルでは1年生ながら優勝。初の国際舞台となった同月の日・韓・中ジュニア交流競技会でも優勝。今年3月には日本高校1年歴代1位の2分5秒13をマーク。今年6月には日本高校2年歴代1位で日本高校歴代3位の2分3秒50をマークした。サッカーで国体出場経験のある父・建二郎さんは、久保建英の父の弟。

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