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右肩違和感から復活セーブを挙げた大勢が思うこと「悩まない野球人生の方がいいけど、野球のことで悩めるのは幸せ」

スポーツ報知 / 2024年7月1日 5時15分

9回、ピンチを招きながらも復帰登板を無失点で締めた大勢(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人3ー2広島(30日・東京ドーム)

 巨人が首位・広島に勝ち越した。1点差の9回は右肩違和感から復帰した大勢投手(25)が無失点でしのぎ、チームは3位に浮上。2日から中日2連戦(松本、前橋)に臨む。

* * *

 高鳴る胸を抑えながら、1点リードの9回に大勢が帰ってきた。球場に響き渡る大勢コールに後押しされ、マウンドに立つと一度下を向き、帽子をかぶり直した。「緊張したんですけど、スタンドから温かい拍手や声援を頂いたので、絶対に期待に応えようという気持ちで投げました」

 押し切った。先頭の石原を1球で左飛。羽月に内野安打を浴びたが秋山を3球で空振り三振。ここから、2者連続四球を与えて2死満塁。絶体絶命のピンチも最後、小園を捕邪飛に打ち取った。最速159キロ、オール直球19球で4月27日のDeNA戦(横浜)以来64日ぶりとなる復活の今季8セーブ目。雄たけびを上げながらガッツポーズした。

 守護神の座を取り戻す。5月3日の阪神戦の登板中に右肩の違和感を訴え、緊急降板し故障班へ合流。その後は、バルドナードが守護神を担っていた。杉内コーチが「この3連戦はすごい重要だったので監督に(中川)皓太と大勢を上げましょうとお願いした」と1軍に昇格し、即登板した。

 助っ人左腕が2連投中ということもあり、9回に登板させた阿部監督は「やるか、やられるかの勝負で抑えて、ナイスピッチング。バルドナードも頑張ってくれましたし、勝ちパターンは変えるつもりはない」と明かした。それでも背番号15は「9回を投げたいので、もう一回つかみにいく気持ち」と心を熱くしている。

 壁にぶつかりながらも、成長の糧としてきた。昨年から度重なる故障に「僕も悩みますよ。なんでこんなにけがばっかりするんやろ…」と弱音を吐くこともあった。「でも思うんです。悩まない野球人生の方がいいけど、野球のことで悩めるのは幸せかな。繰り返さないためにどうすればいいか考えるし、頑張らなあかんな、って思えるから」

 2軍では桑田2軍監督と下半身を重視したフォームへと調整。食生活も見直した。ともに故障班で練習を行った森田は「意識が高い。目玉焼きの白身だけ6個ぐらい食べていたこともある」と明かした。オフから一人暮らしも始め、チームメートに食事の写真を撮って送ることもある。「減量中なので、焼きおにぎり2個だけの日もある」と料理の腕はまだまだなようだが、日々進化し、1軍の舞台に帰ってきた。

 お立ち台では「10日間で帰るっていったんですけど、戻ってこなくてすみませんでした」と頭を下げた大勢。待ってくれていたファンへここから恩返しの投球を続けていく。(水上 智恵)

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