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「やっとチームの一員になれた」巨人・若林が移籍初タイムリー…「ヒントを」試合前に阿部監督から珍アドバイス

スポーツ報知 / 2024年7月1日 5時5分

1回2死一、三塁、若林が左前に適時打を放つ(投手・玉村、捕手・石原=カメラ・頓所 美代子)

◆JERA セ・リーグ 巨人3ー2広島(30日・東京ドーム)

 巨人が首位・広島に勝ち越した。初回、「6番・左翼」で移籍後初スタメンの若林楽人外野手(26)が初安打となる適時打などで3点を先行した。チームは3位に浮上。2日から中日2連戦(松本、前橋)に臨む。

* * *

 G党から降り注ぐ「ガクト」コールが、認められた証しだった。移籍3試合目、本拠地で初のお立ち台。若林の胸はうれしさと安堵(あんど)の気持ちでいっぱいになった。「自分がお客さんのようにベンチに入ることは良くないなと思ったんですけど、やっぱりプロ野球の世界なんで、結果を出して認められる。やっとチームの一員になれた気がしました」。あいさつ代わりには、十分過ぎるインパクトを残した。

 待望の瞬間は1点リードの初回2死一、三塁に訪れた。玉村の132キロスライダーを左前に運んだ。移籍後初安打が貴重なタイムリー。「昨日の代打で悔しい思いをしたので、何とかしてやろうという気持ちもありました」。29日の同カードで9回2死一、二塁で空振り三振。最後の打者になった。試合後は岡本和や吉川に励まされ、切り替えた。「本当に心が折れそうだったんですけど、何がダメなのかを確認して修正しました」。普段よりバットを指一本短く持って臨んだからこそ、生まれた一打だった。

 4回先頭では初球のチェンジアップをフルスイング。打球は中堅フェンスを直撃する三塁打となった。「思い切り迷いなく、流れに乗っていきました」。マルチ安打で起用に応えた。

 試合前のティー打撃中、阿部監督から珍アドバイスをもらった。指揮官は硬くなっていた若林の打撃フォームを“モノマネ”。リラックスする大切さを言葉だけでなく、ジェスチャーで伝えられた。「固まらずに、動から動。そこもヒントをいただけたので良かったです」と感謝した。指揮官はその効果は否定したが、「彼はちょっと動物的なところがある。ポテンシャルは素晴らしいので、どんどんチャンスをあげたい」と、さらなる活躍に期待した。

 先月24日に自身とのトレードで西武に加入した松原の活躍も刺激になっている。「(ファンから)応援していただいているのが本当にうれしくて。期待に応えられるように、勝ちに貢献できるようにやっていきたい」。新たな巨人の背番号59が力強くスタートを切った。(井上 信太郎)

 西武松原(トレード相手の若林の活躍に刺激を受け)「僕の方がチャンスをもらっている中で若林くんの方がすぐ結果も出た。負けないようにというのは頭の片隅に入れたいです」

【清水隆行氏のPoint】スピードに長打力。若林はポテンシャルの高い選手で楽しみにしていたが、タイムリーに中越え三塁打と初スタメンで結果を出した。一番の長所は、どんどん振っていく勇気を持っている点。外野手争いの中でも高い位置にいける可能性がある。課題は長所の裏返しで、いろんな球を追いかけ過ぎてしまうこと。タイミングや、打つ方向を決めたり、目付けを工夫したりすることで、打ちにいきながらも自分自身でいい制限をかけることができれば、もっと良くなる。

 ◆若林 楽人(わかばやし・がくと)1998年4月13日、北海道白老町生まれ。26歳。駒大苫小牧高、駒大を経て20年ドラフト4位で西武入団。1年目は44試合に出場し、20盗塁をマーク。24年6月24日に松原とのトレードで巨人に入団。50メートル5秒8の俊足。177センチ、75キロ。右投右打。年俸1220万円(推定)。

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