ラグビ― 日本代表ＳＨ斎藤直人、仏１部トゥールーズと契約合意 今季トップ１４＆欧州クラブ王者の名門、仏代表のデュポンら在籍

斎藤直人

　ラグビー日本代表のＳＨ斎藤直人が、フランス１部リーグ「トップ１４」を今季制したトゥールーズへの移籍の合意に至ったことが１日、分かった。斎藤は今季のリーグワン終了後、４季在籍した東京ＳＧ（旧サントリー）を退団。フランス一部メディアは、斎藤の新天地としてトゥールーズが調査に乗り出していると報じていた。

　トゥールーズは、６月２８日の決勝でボルドーを５９―３で下し、２３度目の優勝を飾った名門。今季は欧州クラブ王者にも輝き、２冠を達成した。ＳＨのＡ・デュポンやＢＫのＴ・ラモスら、地元開催だった昨年のＷ杯を戦ったフランス代表もズラリ。６月の日本代表合宿中に「２７年Ｗ杯に必ず出たい。ワールドクラスの選手として、Ｗ杯を迎えたいと思った」と語っていた斎藤にとっては、確かな成長の場となる。

　関係者によれば、男子７人制ラグビーで今夏のパリ五輪にも参戦予定のデュポンは、来季トップ１４を、一部休暇にあてることを検討。デュポンが抜けた場合を想定し、穴を埋める存在として斎藤に白羽の矢が立ったという。日本代表では、ＦＷテビタ・タタフが昨年、東京ＳＧから「トップ１４」のボルドーに移籍し、今季チームの準優勝に貢献している。２０２７年Ｗ杯で主軸を担うことが期待される斎藤が、新たな環境に挑戦する。

　◆斎藤　直人（さいとう・なおと）１９９７年８月２６日、横浜市生まれ。２６歳。３歳から横浜ラグビースクールで競技を始める。桐蔭学園高３年時は主将を務め、花園準Ｖ。早大４年時には主将で大学日本一。２０２０年はスーパーラグビーのサンウルブズで６試合出場した。同４月にサントリー（現東京ＳＧ）入団し、２１年６月に日本代表デビュー。２３年Ｗ杯フランス大会代表。代表通算１９キャップ。１６５センチ、７３キロ。