藤井聡太棋聖「同時に今後の活躍がより問われる」最年少永世称号獲得に

最年少永世称号を獲得した藤井聡太棋聖（日本将棋連盟提供）

　将棋の藤井聡太棋聖＝竜王、名人、王位、王座、棋王、王将＝が１日、愛知県名古屋市の「亀岳寺万松寺」で指された第９５期棋聖戦五番勝負第３局で、挑戦者・山崎隆之八段に後手番の１００手で勝ち、無傷の３連勝でＶ５を達成した。

　先手は山崎で相掛かりで始まったが、角交換から飛車交換へ「こちらから動いていく展開」となり、自玉の安全を確保しながら勝ち切った。

　２１歳１１か月で永世棋聖の称号を獲得。１９７１年に永世棋聖を獲得した中原誠十六世名人の永世称号最年少記録（２３歳１１か月）を５３年ぶりに更新した。

　「棋聖は初めてタイトルを取ることができた棋戦でもありますし、思い出も多いので、永世称号を獲得できたことはすごくうれしく思います」。最年少記録については「あまり意識しなかった」ものの「永世称号の最初のチャンスをつかむことができてよかった。光栄なこと」。一方で「同時に今後の活躍がより問われるのかなと思います」と、改めて気持ちを引き締めていた。