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大の里、6月に能登半島地震の避難所訪問「たくさんの方が見てくれている。喜んでもらいたい」新関脇で好結果届ける

スポーツ報知 / 2024年7月2日 6時0分

新関脇に昇進し、二所ノ関部屋宿舎の壁にかかる木札を示す大の里

 日本相撲協会は1日、大相撲名古屋場所(14日初日・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。先場所、最速で初優勝を飾った大の里(24)=二所ノ関=が新関脇に昇進。幕下付け出しデビューから所要7場所の新関脇は武双山と並び、昭和以降2位となった。愛知・安城市の部屋宿舎で会見した石川県出身の大器は、能登半島地震から1日で半年を迎えた被災地のためにも、一層の奮起を誓った。

 爽やかな表情で新関脇となった番付表を指さした。大の里は「朝起きて、自分の番付を見て、また先場所より上がっていてうれしかった」と白い歯を見せた。夏場所では、初土俵から所要7場所で最速V。地元・石川で開かれた優勝祝賀会に参加した。「もう余韻には浸った。番付発表されたので、名古屋場所に向けて頑張りたい」と切り替えた。

 幕下付け出しデビューから所要7場所の新関脇は武双山と並び昭和以降では2位の速さ。「新十両昇進を決めた昨年の名古屋場所後から1年でこういう会見しているとは想像できなかった」。今場所での成績や内容次第では大関昇進を期待される。「上を目指せるのは三役の特権。大事な場所になる」と意気込んだ。

 新入幕から所要4場所で昇進を決めれば、年6場所制となった1958年以降では大鵬の6場所を上回る。初土俵から所要8場所では羽黒山、豊山、雅山の所要12場所を塗り替える最速記録(昭和以降)だ。大の里は「意識すると硬くなるのでその2文字(大関)を頭に入れないようにしたい」と、自然体を強調した。

 この日で能登半島地震から半年となった。6月には師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と金沢市の避難所を訪れた。被災者と交流していると、夏場所の活躍を報じる新聞記事が多く貼られていることに気がついた。「たくさんの方が見てくれている。しっかりと結果を残して、喜んでもらいたい」。2月には石川・内灘町で避難していた祖父に再会するなど思い入れは強い。石川に勇気を届けるため、活躍を誓った。

 東幕下3枚目だった昨年の名古屋場所は、3勝3敗で迎えた七番相撲で何とか十両昇進を決めた。「生きた心地がしなかった。ただ、悪いイメージはない」とキッパリ。名古屋場所がドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で行われるのは今年が最後。大いちょうの結えないちょんまげ頭での連続優勝で、1965年から使用する会場に記憶を残す。(山田 豊)

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