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パリ五輪開会式はボートでパレード 旗手務めるフェンシング・江村美咲「どうなるか想像がつかない」…女子サーブル金候補

スポーツ報知 / 2024年7月3日 5時30分

フェンシングの「突き」のポーズで笑顔の江村(左は吉村、右は高嶋=カメラ・小林 泰斗)

 フェンシングのパリ五輪代表が2日、都内で会見に臨んだ。女子サーブルで世界選手権を2連覇し、五輪開会式でフェンシング選手として初めて日本選手団の旗手を務める江村美咲(25)=立飛ホールディングス=が「出るからには金メダル」と、個人と団体での2種目制覇を力強く誓った。フェンシングの発祥国フランスで“日本の顔”を務め、日本女子ではレスリングの吉田沙保里、須崎優衣に続く3人目の金メダルを狙う。2冠獲得となれば、日本の女性旗手では初の快挙となる。

 日本の天才剣士・江村が本場で新たな歴史を切り開く。1日に日本選手団の旗手を務めることが発表され、この日は日本代表会見に出席。昨年の世界選手権で日本人初の個人2連覇を達成した江村は「パリでは正々堂々と戦い抜いて、結果は後からついてくると信じたい。団体での目標は出るからには金メダル」とほほ笑んだ。

 ブレイキン男子のエース、半井重幸(22)=ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険=と担う大役。「フェンシング界にとってもいい機会になる」と快諾した。パリの開会式は、夏季五輪で初めてスタジアム外での開催。各国選手団はボートに乗ってセーヌ川をパレードする。2大会連続出場の江村も「開会式に出るのは初めて。旗手として、普段と違った船に乗るというスタイルでどうなるか想像がつかないけど、本当に楽しみ」と心を躍らせる。23年アジア大会(中国・杭州)でも日本選手団の旗手を務めたが、表情が硬くなってしまったことが反省点。「今回は笑顔で歩けたら」と笑った。

 一家の夢も背負う。父・宏二さんは08年北京五輪代表監督で、母・孝枝さんはエペで世界選手権出場。江村は初五輪の21年東京大会は3回戦敗退で、より攻撃的なフェンシングを磨き、2年連続世界女王へと飛躍した。武器は170センチの長身から繰り出される攻撃。「長いリーチのアタックやフットワーク、ステップの素早さを見てもらえたら」とアピールした。

 パリ五輪では男子フルーレやエペなど、個人・団体ともにメダル量産が期待される日本フェンシング界。江村は日本初の個人金の期待がかかる。勝負の夏へ、まずは大仕事が待っている。「今までお世話になった方の顔を思い浮かべて、感謝の気持ちを持って堂々と歩きたい」。花の都で、笑顔で高々と日の丸を掲げる。(大谷 翔太)

 ◆サーブル ハンガリー騎兵隊の剣技が由来。「突き」だけのフルーレ、エペと違って「切り」の動作も加わるのが特徴。頭と両腕を含む上半身全てが攻撃有効面。攻撃優先権を持つ選手が、有効面を突いたり切ったりすると得点が入る。日本は五輪では、男女を通じてまだメダルを手にしていない。

 ◆江村 美咲(えむら・みさき)1998年11月20日、大分市生まれ。25歳。経験者の両親の影響で8歳からフェンシングを始め、小学校時代はフルーレやエペ。中学校からはサーブル。2021年4月に、立飛ホールディングスと日本フェンシング界初のプロ契約。22、23年世界選手権個人2連覇。好きな言葉は「納得」。競技も私生活も悔いがないように、と心がける。家族は両親と兄、弟。170センチ、60キロ。

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