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「社会的な変化があるタイミングは詐欺増える」調査会社が新紙幣便乗詐欺に警鐘

スポーツ報知 / 2024年7月3日 6時0分

渋沢栄一を意識した尾上松也と有働由美子アナ(カメラ・坂口 愛澄)

 3日から、約20年ぶりとなる新紙幣の発行が始まる。1万円札は日本の資本主義の父とされる実業家の渋沢栄一、5千円札は女性の地位向上に尽力した教育家の津田梅子、千円札は破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎が、それぞれ顔になる。気を付けなければいけないのが、新旧の紙幣が混在することに乗じた詐欺だ。警察庁の露木康浩長官も先月20日、会見で「従来の紙幣は使えなくなるとうそをつき、新紙幣との交換目的でだまし取る詐欺が発生する恐れもある」と注意喚起した。

 詐欺電話・SNS等の情報を調査しているトビラシステムズの広報担当者も「社会的な変化があるタイミングは、便乗した特殊詐欺や不審な電話・メールなどが増える」と警鐘を鳴らす。2020年のコロナ禍を例に挙げ、「マスクあげますよ」「マスク買えますよ」といった文言でネットへと誘導するものがあったという。「例えば地震などの緊急事態が起こると、翌日にはいろいろ騙(かた)るメールが届く。詐欺をする人は『変化』に敏感で、スピード感でだまそうとするのです」

 同社は新札に関して懸念される詐欺事例としては、3つのものを想定している。

 〈1〉「従来の紙幣は使えなくなるので回収する」と言い、現金をだまし取る。

 〈2〉「古い紙幣を振り込めば、新しい紙幣に交換する」と言い、指定の銀行口座に振り込ませる。

 〈3〉「ATM(現金自動預け払い機)で紙幣を使えるか調査を行っているので、協力してほしい」と言い、現金をだまし取る。

 紙幣発行元の日本銀行でも「従来の日本銀行券は、新券が発行されたあとも、引き続き通用しますので、新券に交換いただく必要はありません」と注意喚起を行っている。当たり前と思われがちだが、わざわざ周知しているということは、引っかかる事例をかなり想定しているということだ。

 詐欺電話に対しては、自分たちで気をつけるという意識も必要。「電話で『お金』や『キャッシュカード』の話が出たら、すぐ詐欺を疑う」「怪しいと感じたらすぐに電話を切り、家族や警察に相談する」など常に心がけるだけで、だまされることを減らせる。また「迷惑電話対策サービスを活用し、電話を自動で遮断」などの対策もある。

 実際の詐欺グループは言葉が巧み。同社では「大丈夫だと思っている人ほど引っかかりやすい。皆さんには、自分も引っかかる可能性があると感じていてほしいですね」と呼びかけた。(樋口 智城)

◆「親戚」尾上松也 渋沢栄一姿で登場

 歌舞伎俳優の尾上松也(39)が2日、都内で「みずほフィナンシャルグループ 渋沢栄一 新紙幣発行記念イベント」に有働由美子アナ(55)と出席した。尾上は、新紙幣で1万円札の顔となる渋沢をイメージしたスタイリングで登場。「ボーラーハットは実際に渋沢さんが愛用していたものと同じモデル」と満足げに語った。

 また、昨年放送された、日本テレビ系「はじめまして!一番遠い親戚さん」では、自身が渋沢と「8親等」の親戚であることが判明したと明かし「番組を通じて、渋沢さんのご家族ともつながりまして。歌舞伎も何度も見にきていただいていますし、親戚付き合いが始まった。今は(新紙幣発行に関連し)忙しいみたい」と説明した。

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