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6日にもマジック54!ドすご~い12.5差にドすご~い97勝ペース!「泣きそう」な主砲が自己最長ブランク弾!

スポーツ報知 / 2024年7月3日 5時30分

6回1死、ソロ本塁打を放つ山川(カメラ・越川 亘)

◆パ・リーグ ソフトバンク3―2西武(2日・東京ドーム)

 喉から手が出るほど欲しかった一発だった。ソフトバンク・山川穂高内野手(32)が自己最長ブランクの31試合、131打席ぶりの13号ソロをたたき込んだ。6回1死で初球150キロを前さばきし、中堅左にズドン。お立ち台で「ちょっと泣きそうになりました」と本音がこぼれた。同じ「白のキセキ2024」が開催された5月22日の楽天戦(京セラD)以来となるリーグトップタイ弾。再び白い客席を揺らした。

 「自分が思っているより前で打つ意識。感覚は良かったので、それぐらいずれていたんだなと」。過去の最長ブランクは西武時代の18年の73打席で、それを大幅に超えた苦しい日々。試行錯誤を繰り返し、試合前には古巣の尊敬する中村剛に助言を求めた。「中村さんは僕が調子悪くなるだろうなと思っていたみたいで…。技術の話。めちゃくちゃ参考になりました」。7月に入って心機一転、「こんがらがっていた」頭をリセットして、久しぶりのどすこいポーズを決めた。

 チームは今季7度目の4連勝で貯金最多29。折り返しの72試合目で49勝20敗3分け、2位のロッテと12・5差と独走態勢だ。単純計算で97勝ペース。南海時代の55年に記録したプロ野球史上最多99勝を上回る大台100勝も夢物語じゃない。観戦に訪れた孫オーナーは「実に爽快に勝ってうれしかったですね」と喜んだ。

 17勝5敗1分けだった6月に0本塁打の4番はヒーローインタビューの締めくくりに謝罪した。「6月はすみませんでした。これから頑張ります!」。早ければ、65年南海の球団最速に並ぶ6日に優勝マジック54か55が点灯。主砲が目覚めれば、もう死角はない。(小松 真也)

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