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パリ五輪、U―23日本代表はOAゼロ 山本昌邦氏「困難を極めた」「日本サッカーの明るさと捉えてる」

スポーツ報知 / 2024年7月3日 14時53分

メンバー発表会見に臨んだU―23日本代表・大岩監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクター(カメラ・後藤 亮太)

 日本サッカー協会は3日、今夏のパリ五輪に出場するサッカー男子U―23日本代表メンバー18人を発表した。

 最大3枠を活用できるオーバーエージ(OA、24歳以上)はMF遠藤航(リバプール)が出場に意欲を示すなど、DF谷口彰悟(アルラヤン)やDF板倉滉(ボルシアMG)らA代表の主力選手が候補にあがったが、2008年北京五輪以来となるゼロで本大会に臨むことになった。

 日本協会の山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「招集の面で様々な苦労があったが、これは日本サッカーの進化、成長、躍進のたまものだと思っています。選ばれたメンバーで限りなく高いところを大岩(監督)中心に挑んでくれると思う」と期待を寄せた。

 五輪は国際サッカー連盟(FIFA)の定める国際試合期間外のため、協会の招集に強制力がなく、各選手の所属クラブとの交渉が必要となる。今回はOA枠のほか、パリ五輪世代の23歳MF久保建英(Rソシエダード)らがクラブとの交渉の末に招集が見送られた。

 山本氏はOAの招集について、クラブとの交渉の難しさについて言及した。

 「オーバーエージの現場からの希望は当然あった。1年以上かけて海外組の調整を進めてきた。選手の意思、クラブの了承も得なければならない。一方で、移籍が関わってくると現クラブとその先のクラブが7月から動き始めるところで、確認を取らなければいけない。様々な要因が絡まり、日々、この時期の欧州のマーケットが大きく動いている。その中で選手の行き先、選手の状況、移籍先が決まらなければ交渉すらできない。一方で、監督さんが代われば選手の立ち位置も変わる中で、五輪の期間、登録が7月のタイミングにあることを含め、先を予測して交渉するのは困難を極めました」

 また、パリ五輪世代の海外組の招集も困難を極めた。

 「オーバーエージに限らず、A代表でも活躍しているこの年代の久保建英選手、鈴木唯人選手、鈴木彩艶選手。この海外組の選手も招集がかないませんでした。我々は欧州オフィスを抱えているので日々、クラブと連絡を取りながら、関係者を含めて昨日まで努力したつもりですが、そういう選手たちがチームでとてつもなく大きな存在で必要とされているからこそ、こういう困難な状況になっていると思う。この選手たちの成長、躍進がなくても勝てる底上げを考えていきたい。このメンバーでメダルをどう狙うのか、そういうお話がここでしっかりできれば。この後のW杯予選にこの中から何人あがっていってもらえるか、それが日本の未来だと思う。その通過点として、パリ五輪での6試合での経験値があった人が素晴らしい成長を遂げることを期待してる。前回の東京五輪はU―23で7人の海外組の選手がいた。今回は6人の海外組が存在する。このあと、五輪までに何人かが海外に移籍するかもしれない。僕は大岩監督が選んだ選手が伸びしろがあると思っているし、日本の未来の成長に必ず力になってくれると確信している。今後、世界のクラブとどうコミュニケーションを取って選手を招集できるか、これは五輪に限らずU―20の代表でも同じことが起きてる。そういう時代になった日本サッカーの明るさと捉えてる」

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