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【特別連載】「レアル戦?いったい何年前の話だ?」ジーコ氏が7・24ブライトン戦で鹿島の選手に期待すること

スポーツ報知 / 2024年7月5日 6時0分

インタビューに応じたジーコ氏

◆国際親善試合 鹿島vsブライトン(24日・国立競技場)

 J1鹿島は、英プレミアリーグのブライトンと7月24日に東京・国立競技場で対戦する。クラブアドバイザーを務めるジーコ氏がスポーツ報知の取材に応じ、鹿島の選手たちに対し、日本代表FW三笘薫も所属するブライトンからの「吸収」の必要性を訴えた。(取材・構成 岡島 智哉)

*  *  *

 鹿島は2020年1月のACLプレーオフ敗退を最後に、国際大会から遠ざかっている。2018年にACLを制し、クラブW杯では16年大会準優勝、18年大会4位。結果も残してきたが、近年は戦いの場にも立てていない。

 「これまで鹿島は、Jクラブを代表して国際大会に出場することが多かった。近年絡めていないことについては、残念に思う。だからこそブライトン戦は、これまでなかなか国際試合を経験できなかった選手からすると、いい経験を得られる機会になるはずだ。相手は世界トップレベルのプレミアリーグに所属するブライトンだし、違う大陸のサッカーを肌で感じることは、選手として成長につながる」

 ジーコ氏がブラジル・フラメンゴに所属していた当時、欧州勢と南米勢の実力は拮抗(きっこう)していた。

「ナポリやフランクフルト、ハンブルクなどに試合に行き、全て勝った。2度と試合に招待されることはなかった(笑い)。レアルやバルセロナ、ACミランなどとも対戦したが、負けた記憶なんてほとんどないね」と胸を張る。

 そんな他大陸との試合では、学びになることが多かった。選手としての成長につながったと自負しており「経験値がすごく上がりました」と振り返る。

 「当時のヨーロッパはマンツーマン主体のスタイルで、自由にプレーさせてもらえなかった。あらゆる局面が1対1だった記憶がある。そこをどうやってかいくぐってプレーし、自分を出すのか。違う大陸の選手、違う文化の選手とプレーすることで、自分の選手としての経験値はすごく上がりました」

 この「経験値を上げる」ことを、ジーコ氏は鹿島の選手たちに期待している。

 「ブライトンはJリーグのプレースタイルとは全く違うだろう。その場その場の局面だったり、例えばマークのされ方ひとつとっても、全然違うはずだ」

 鹿島は2016年、開催国枠で出場したクラブW杯の決勝でRマドリードと対戦。延長戦の末に2―4で敗れたが、MF柴崎岳の2ゴールで後半途中までリードするなど、好試合を演じた。このことに話題が移ると、ジーコ氏は「レアル戦?いったい何年前の話をしているんだ?」と首を横に振った。

 「あの時はリーグ優勝もしていたし、いい状態で大会に臨んだ。近年はタイトルから遠ざかっているし、だいぶ昔の話だ。鹿島の選手たちには、実際にピッチの中で、経験としてブライトンから学ぶべきことを感じてほしい」

 いつまでも「レアル戦」にすがってはいられない。新たな歴史を築いていくべく、ブライトンに全力でぶつかり、全力でぶつかったからこそ得られる経験をクラブの糧とする。

(第2回「ジーコ氏から見た三笘薫は『日本人の最高傑作だ』ブライトンが来日、7・24鹿島と激突」に続く)

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