1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「自分が取らなきゃいけない」細谷真大にエースの自覚 OAゼロでも「自分たちがやれるってことを証明したい」

スポーツ報知 / 2024年7月4日 5時30分

会見する細谷

 日本サッカー協会は3日、パリ五輪に臨む男子U―23日本代表18人を発表した。細谷真大(22)、藤田譲瑠チマ(22)らがメンバー入り。3枠まで認められる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠は2008年の北京五輪以来、4大会ぶりに招集ゼロ。1968年メキシコ市五輪「銅」以来の表彰台へ厳しい道のりだが、大岩剛監督(52)は「金メダルを奪う」と一枚岩で頂点を目指す。

 エースの自覚に満ちていた。FW細谷はメンバー入りの吉報を受け、千葉・柏市内で取材に対応。「勝利につながるゴールは、自分が取らなきゃいけないなと思っている。自分の名前を世界に広めたい」。鋭い眼光と力強い言葉で決意を語った。

 メンバー発表の瞬間は、クラブハウス内でマッサージを受けていた。大岩監督が次々と選手名を読み上げていくが「細谷真大」の名前はなかなか響かない。「何というか…ちょっと焦りましたけど…」。メンバー18人の大トリを飾る18番目に名前を呼ばれた。胸をなで下ろした。「選ばれなかった人の分もやるのは当然だし、口だけじゃなく、結果で示していく」。安堵(ど)と同時に、気も引き締めた。

 10歳の頃の記憶が、脳裏に刻まれている。2012年ロンドン五輪1次リーグで、日本はスペインを1―0で破った。柏の下部組織に通っていた細谷少年にとって、柏で活躍していたFW大津祐樹の決勝点は、鮮烈な記憶として残った。「小さかったけど、見てました。自分もああいうふうに(ゴールを)取りたいし、(大津氏に)続きたい」。大岩ジャパン発足後、チーム最多の12得点を稼いできた点取り屋は、大津同様に日本を勝利に導くゴールを狙う。

 FW登録は5人いるが、センターFWを本職とする選手は細谷と藤尾の2人だけ。OA枠の採用も見送られたことで、J1通算27得点を誇るストライカーとして、この世代をけん引してきたエースとして、細谷に懸かる期待はより大きなものになった。「OAがいなくても自分たちがやれるってことを、日本中の皆さんに証明したい。チームとしては金メダル、個人としては数多くのゴールを取りたい」。日本のエースが輝きを放ち、ゴールを量産すれば、金メダルへの道は開けていく。(岡島 智哉)

 ◆細谷 真大(ほそや・まお)2001年9月7日、茨城・牛久市生まれ。22歳。柏の下部組織で育ち、U―18所属だった19年にプロデビュー。20年に正式にトップチームに昇格し、22年からレギュラー定着。同年Jリーグ・ベストヤングプレーヤー賞受賞。22年東アジアE―1選手権でA代表デビューし、24年アジア杯にも出場。A代表通算6試合1得点。178センチ、76キロ。利き足は右。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください